第21回図書館を使った調べる学習コンクール 6作品に文科大臣賞 9万1908点の中から選ばれる

(公財)図書館振興財団(石井昭理事長)主催の第21回「図書館を使った調べる学習コンクール」の表彰式が2月24日、都内で行われた。9万1908点の中から32作品が入賞、各賞を受賞した。そのうち小学生の部で低・中・高学年から各1人、中学生の部、高校生の部、大人の部から各1人に文科大臣賞が贈られた。

受賞者を代表して、小学生の部(高学年)の作品「守る命 守れない命~外来種って何?? 特定外来種の殺処分を考える~」で文科大臣賞を受賞した千葉県袖ケ浦市立平岡小学校5年生、柳田蓮さんがあいさつ。「近所の動物園のサルが外来種の影響で殺処分されているのを聞き、なぜ殺されなければならないのか、殺されずに済む方法はないのかと不思議に思ったことが調べるきっかけだった。学校図書館の先生のアドバイスをいただいたり、公共図書館で本や新聞をたくさん調べた。分かったことは、外来種は全て人間によって運ばれてきたこと。誰かの命を大切にすることは自分の命を大切にすることにつながること」と、人間が招いた「命」の選別の矛盾に対し問題を提起した。

審査員長を務めた銭谷眞美東京国立博物館館長は「(1)知的好奇心(2)情報リテラシー力(3)読解力(4)思考力(5)言語表現力――の五つの観点を審査ポイントにしている。これらの力を習得する場が図書館、博物館、学校であり、このコンクールは一つの契機である。今回、過去最多の応募数で、調べる学習の裾野が広がりを見せたことはうれしく思う」と述べた。

柳田さん以外の文科大臣賞受賞者と作品は、次の通り。

▽小学生の部(低学年)=東京都墨田区立二葉小学校1年生、荻原宗義さん「かもつれっ車のたび どこからきて、どこへいくの?」▽同(中学年)=山口県山陽小野田市立小野田小学校4年生、山田将輝さん「セメントだけじゃないぞ!硫酸瓶の町 山口県山陽小野田市」▽中学生の部=栃木県大田原市立大田原中学校1年生、荒川葉南さん「花と葉っぱと遺伝子と」▽高校生の部=東京都海城高等学校1年生、岩野遥都さん「地域型商店街の活性化対策は成功しているのか ―販促イベント・宅配事業を例に考える―」▽大人の部=兵庫県・藤田裕彦さん「山脇延吉翁からの贈りもの 「神戸電鉄」誕生の物語」

入賞作品の詳細は、同財団サイトに掲載中。