「2018年度 未成年者飲酒防止教育 学校コンクール」表彰式

児童生徒が自ら考えるきっかけに

「2018年度未成年者飲酒防止教育 学校コンクール」(主催・ビール酒造組合)の表彰式が11月23日都内で開催された。同コンクールは学校・地域が一丸となって未成年者の飲酒防止問題に向き合い考える意識を高めること、未成年者飲酒が及ぼす健康への影響などの理解を促進させることが目的で、全国の小・中・高・特別支援学校(学級)を対象にその取り組みを募集。審査の結果、最優秀賞、優秀賞、審査員特別賞の13校が入賞した。最優秀賞に輝いたのは、次の3校。

小学校部門は茨城県利根町立文小学校の「児童保健委員会と取り組む未成年者飲酒防止教育」。

「児童保健委員会の活性化と健康情報発信力の向上」の一環としてコンクールに参加。養護教諭と委員会の児童が中心となって5・6年生にアンケートを実施。アルコールパッチテストによる体質チェック、コミュニケーションタイプの分類、断り方のロールプレーイング、飲酒状態体験ゴーグルによるモニターなどの活動を次々に実施。職員間においてもコンプライアンス研修を実施し、飲酒運転のリスクや飲酒に関する法律を確認するなど関心を高めた。「正しい知識を身につける」「自分の体質を知る」「自分のコミュニケーションタイプにあった断り方を身につける」ことの大切さを理解し、児童も教員も「自分にも起こり得る健康課題」として意識するようになった。

中学校部門は広島県広島市立段原中学校の「ストップ!未成年者の飲酒!~生徒保健委員会の取り組み~」。

生徒保健委員会が中心となって生徒と教員を対象にしたアンケート実施や掲示物を作成。文化祭では飲酒状態体験ゴーグルによるモニターの様子を動画でながしリスクを視覚的に伝わる様にしたり、撮影した教員へのインタビューもながし生徒の興味関心を引く工夫も凝らした。保護者や地域に対しても飲酒の良い点とリスクに関して訴え情報を共有することができた。

高等学校部門は栃木県立那須拓陽高等学校の「未成年者飲酒防止教育への取組」。

保健委員会が中心となり未成年者飲酒防止教育DVDによる勉強会を実施した上で同校生徒への実態アンケート調査を行いその結果を考察した。その上で保健委員会と漫画部が協力して未成年者飲酒防止啓発リーフレットを作成し生徒に配布した。文化祭においては「未成年者飲酒防止教育への取組」をテーマにした展示を実施し地域への啓発を図った。

審査委員長を務めた女優の東ちづるさんは「正しい知識が未成年者に伝わり、自らが考え行動し、家庭、学校、地域など全ての人を巻き込んで活動することに大きな意味がある。また、アルコールや飲酒そのものが悪いのではなく、正しい知識とリスクを理解することが大切」と述べた。