第22回図書館を使った調べる学習コンクール

6作品に文科大臣賞 10万7708点の中から

(公財)図書館振興財団(石井昭理事長)主催の第22回「図書館を使った調べる学習コンクール」の表彰式が2月23日、都内で行われた。10万7708点の中から33作品が入賞、各賞を受賞した。そのうち小学生の部で低・中・高学年から各1人、中学生の部、高校生の部、大人の部から各1人に文科大臣賞が贈られた。

受賞者を代表して、小学生の部(高学年)の作品「桃太郎は盗人なのか? ―『桃太郎』から考える鬼の正体―」で文科大臣賞を受賞した千葉県袖ケ浦市立奈良輪小学校5年生の倉持よつばさんがあいさつ。「いろいろな桃太郎像があることに疑問を持ち、桃太郎の鬼退治の理由にその解決の糸口があると考え、各時代の桃太郎の本を読み比べてみようと思った。図書館司書の方に相談し、江戸・明治・大正時代の桃太郎の本を探してもらい、母や博物館学芸員に協力してもらいながら本を読んだところ、桃太郎が鬼退治をした理由が時代によって異なることに気がついた。疑問を解決してくれる本がたくさんある、図書館が改めて好きになった」と思いを述べた。

審査員長を務めた銭谷眞美東京国立博物館館長(写真)は「(1)知的好奇心(2)情報リテラシー力(3)思考力(4)表現力(5)読解力――の五つの観点を審査ポイントにしている。自由なテーマをユニークな視点で、知的好奇心いっぱいに調べた個性あふれる作品が多数寄せられたことはうれしく思う。また、今回は全国36都道府県132の自治体で「地域コンクール」が開催され、調べるコンクールと図書館利用の輪が広がっており、応募の増加につながった。このような地域の活動を表彰する総務大臣賞を新設し、福岡県田川市立図書館を表彰した」と総評を述べた。

倉持さん以外の文科大臣賞受賞者と作品は、次の通り。▽小学生の部(低学年)=埼玉県三郷市立幸房小学校2年生、足立晴音さん「ねえ しってる?むかしばなし おしまいのことばはナゾだらけ!」▽同(中学年)=千葉県袖ケ浦市立奈良輪小学校4年生、天間公祥さん「どこを泳いでいるの? ジンベエザメ ジンベエザメパート4 ~回遊ルートのナゾにせまる!!~」▽中学生の部=石川県白山市立北星中学校2年生、岩倉光理さん「千代女もびっくり!! 変化朝顔の世界 ~もっと身近にするために~」▽高校生の部=東京都海城高等学校1年生、上野祥大さん「福井県に若者が戻ってくるには ~観光と地場産業という面から考える~」▽大人の部=埼玉県川口子どもの本を読む会、鈴木正子さん、中村由起子さん「『浦島物語』の歴史的変遷と源流」

入賞作品の詳細は、同財団サイト