第62回全国学芸サイエンスコンクール 鳥固有の鳥間距離の研究に 内閣総理大臣賞

(株)旺文社主催の第62回全国学芸サイエンスコンクール(後援・内閣府、文科省、環境省)の表彰式が3月8日、都内で開催された。小学生から高校生までを対象に、研究作品や絵画、作文など12部門で募集。全国2514校から12万6779点の応募があった。

最優秀賞の内閣総理大臣賞は、兵庫県神戸大学附属中等教育学校5年生の黒田要さんによる「Birdnal Spaceの検証」(高校生の部・自然科学研究部門)が受賞した。2010年から17年にかけて記録した写真637枚を用いて、鳥固有の鳥間距離があるのかを調べた研究で、自然観察、データの収集と整理、その中に隠れている未知の情報の探究を通し結論に至るまでを一歩一歩積み重ねた。普段、理解しているようで正しい理論や考察を追求しないままにしている事象がある中、それを打破して研究を重ねた点が高く評価された。

受賞者を代表してあいさつした黒田さんは、「自然には、まだ多くの謎がある。一つでも多くの謎に挑戦し、環境や動植物に興味を持ち続け、自然と自由に会話ができるようになりたいと思う」と今後の抱負を述べた。

このほか、文科大臣賞を受賞したのは、次の6作品。

▽理科自由研究部門小学生の部=静岡県浜松市立可美小学校6年生の加藤温人さん・静岡県浜松市立西小学校5年生の佐藤拓心さん「タイワンアリタケはなぜチクシトゲアリばかりに寄生するのか―観察・採集・飼育・実験を通じてその謎に挑む―」▽理科自由研究部門中学生の部=東京都東京学芸大学附属竹早中学校3年生の吉江美瑠さん「涼しく過ごす為の工夫」▽人文社会科学研究部門高校生の部=東京都東京大学教育学部附属中等教育学校6年生の佐藤玲さん「『アートと都市の融合体の創造』―渋谷の未来―」▽作文/小論文部門小学生の部=愛知県蒲郡市立蒲郡北部小学校3年生の近藤颯太さん「ヤモリ」▽絵画部門中学生の部=神奈川県横浜隼人中学校2年生の平本華奈子さん「君が来るまで」▽絵画部門高校生の部=神奈川県横須賀市立横須賀総合高等学校2年生の本田琴音さん「星のあと」

他の受賞作品、受賞者など詳細は、同コンクールホームページで。