日本童謡賞に織江りょうさん 童謡文化賞に日本コロムビア㈱が受賞

(一社)日本童謡協会(湯山昭会長)主催の第49回日本童謡賞と2019年童謡文化賞(協賛・東京書籍㈱)の贈呈式が7月1日、都内で開かれた。

日本童謡賞には詩人の織江りょうさんの童謡集『とりになった ひ』(㈱てらいんく刊)が受賞した。幼児童謡という難しい詩世界に真っすぐに向き合い、豊かな詩精神あふれる作品群を生み出し、44編のどの作品も、発見とワクワクさがあったことが高く評価された。

受賞した織江さんは「思うことの大切さと、それを言葉にすることの大切さを子供たちには知ってほしい。そのような点で、童謡は子供たちの感性を限りなく伸ばせるメディアであると思う。童謡に出会い勉強し始めて40年近くたったが、その間、私にとって童謡は必要なものであった。これからは、童謡が私を必要としてくれるよう、努力をしていきたい」と思いを述べた。

また、日本童謡賞・新人賞には田島怜子さんの童謡詩集「お月さまといっしょ」が、日本童謡賞・特別賞には井上英二さんの「童謡百年史」(論創社刊)、井手口彰典さんの「童謡の百年」(筑摩書房刊)が受賞した。

童謡文化賞には日本コロムビア㈱の「『童謡百年の歩み』~メディアの変容と子どもの文化~」が受賞した。同社は1910年創設以降、1916年頃より、子供の音楽に視点を定め、詩人、作曲家、歌手らと手を携えて数多くの名作を世に送り、童謡運動の興隆に深く関わってきた。同社の長年にわたる「童謡・こどもの歌」に対する功績が高く評価された。

鈴木三重吉による児童文芸誌「赤い鳥」の刊行以降、この児童文芸誌づくりに日本を代表する詩人や作曲家が参画して童謡が生まれた。その思いを引き継ぎ、日本童謡協会は1971年に日本童謡賞を、2002年に東京書籍㈱の協賛を得て童謡文化賞を設け、童謡文化の普及発展に寄与した個人、団体を表彰している。