算数の学びを深める学習法を共同開発 東京書籍、教育同人社など3社で

小学校の算数科におけるICTを活用した指導と学習方法として、東京書籍(株)、(株)教育同人社、(株)Lentranceの3社が「教科書」と「ドリル」を同じプラットフォームで使用できる「デジタル教科書」「デジタル教材」を共同で開発、この4月から提供を開始した。

「GIGAスクール構想」の実現に向けてPC1人1台体制への動きが進む中、3社は、「紙」媒体である教科書・教材の利点と「デジタル」の利便性を踏まえ、ICTプラットフォームを効果的に連携させることで、「教科の学びを深め、教科の学びの本質に迫る」新しい学習方法の開発に共同で取り組んできた。

特に算数は、系統性が明確で、既習事項が新たに学習する内容の土台となっている点から、確実な学習の積み重ねが重視される教科である。学習効果を上げるためには、学習した事項を繰り返し教科書、ノートなどで振り返って考えるという学びのスタイルを身に付けるのも重要となる。

このような特性を踏まえ、多くの学校では授業ごとの目標が設定された「教科書」に沿って授業を進め、次いで「ドリル」などを使って定着させる学習スタイルを基本として指導が展開されている。

今回リリースされた「学習者用デジタル教科書」「計算デジドリル2020(教材)」は、授業で使われる「教科書」と自学自習用に使われる「ドリル」が同じプラットフォームで密接に連携する。

児童は「教科書」を使って何度も振り返る、「ドリル」を使って反復学習をする、両者をスムーズに進めることで学びを深め、根底となる自学自習の学習スタイルも確立できる、という。

「学習者用デジタル教科書・教材」ならではの利点は、図形や数直線などの図版を簡単に拡大できること、考察や比較などをペンツールで書き込んだり動かせたりすること、Web上の参考資料へリンクを貼り付けできること、などだ。

児童が最も読みやすいように、文字色や大きさ、行間などをカスタマイズできる特別支援機能も備えている。「計算デジドリル2020(教材)」では、紙教材よりも詳しい計算の型分け、型ごとのヒントを表示するなど、より見やすく、理解しやすく、思考しやすい学習環境を提供する。

「GIGAスクール構想」では、「学習者用デジタル教科書・教材」の活用により効果的な授業の実践が期待されている。学校現場におけるネットワーク環境の整備、PC1人1台体制の実現に向けた動きが加速する中、これまでの紙教材と併用する形で、デジタル教材を活用した新しい学習スタイルとして注目を集めるだろう。