「住みよい地球」全国小学生作文コンクール2020

「『住みよい地球』全国小学生作文コンクール2020」は、岩谷産業株式会社が主催し、今年度11回目の実施となった。同コンクールには文科省、環境省、全国連合小学校長会、全国市町村教育委員会連合会などが後援し、教育新聞が協力している。新型コロナウイルス感染拡大による影響があったものの、日本国内だけでなく、イギリス、ロシア、ベルギーなど海外日本人学校を含む、491校の小学生から3783作品もの応募があった。

「ガス&エネルギー」を事業の中核として、環境と深い関わりを持つ岩谷産業が主催する同コンクールは、作文を通して、子供たちに地球環境を考えてもらう契機となることを目的としている。同社は「住みよい地球がイワタニの願いです」を企業スローガンに掲げており、作文のテーマもここから設定されている。入賞者にはそれぞれ表彰状や賞品が贈られた。

小学校低学年の部

大すきな海をまもりたい
鹿児島県知名町立下平川小学校2年 竿めいさん
【選評】

家族でビーチのごみ拾いをしている竿さん。最初は「私が捨てたゴミじゃないのにな」と思っていましたが、海の生きものがプラスチックの被害にあっていることを知り、がんばって拾うようになりました。ゴミで作ったアートを見た人たちも加わって、今では楽しく活動しています。「海をまもりたい」という気もちの高まりが伝わってくるすばらしい作品です。

【受賞のコメント】

すごい賞をもらえてとてもうれしかったです。これからも大好きな海をまもりたいです。そのために、これからも毎朝、“海の生き物を守るために”ビーチクリーンを続けていきます。


小学校高学年の部

私ができる地球へのおん返し
宮城県仙台市立南吉成小学校5年 堀内津麦さん
【選評】

安価な服を欲しがった堀内さんは、お母さんから一冊の本を勧められ、とてもつらい思いをしながら服を作る人々がいることを知ります。古着から服を作り直し、ボタンも大切に保存する。そんなお母さんをケチだと思っていた自分を恥じ、本のタイトルにあった「エシカル」の意味を「母の生き方」と解釈し、お母さんを見習って暮らすことを決意する展開は見事でした。

【受賞のコメント】

最優秀賞に選んでいただき、ありがとうございました。今回は、エシカルな生活を目指している母がテーマでしたが、次は父から学んだことも書きたいと思っています。

優秀な作品を多数応募した小学校に奨励の意味で贈られる学校奨励賞。受賞したのは、群馬県太田市立沢野小学校、千葉県木更津市立木更津第二小学校、東京都練馬区立高松小学校の3校。


群馬県太田市立沢野小学校
(評)

エコについての学習に重点的に取り組んでいます。それぞれのテーマをしっかりとらえて、どの作品も自分の考えがしっかり述べられていました。

(受賞のコメント)

今年度学校全体で「環境を守る」取り組みに力を入れています。その一環として夏休みに地球を守るために出来ること、今やっていることを振り返り作文にまとめました。一人一人が自分に出来ることを考え、地球を大切にしていこうという思いを持つとてもよい機会になりました。(阿部祐香教諭)


千葉県木更津市立木更津第二小学校
(評)

4年生、5年生の作品として、どの作品もとても丁寧に書かれていました。学校として、先生の指導の下に積極的に取り組んだことが分かります。

(受賞のコメント)

子供たちは、主に環境について、日々の生活の中での身近な事からテーマを決めました。

そして、環境を守るために自分たちに出来ることが何かあるのではないかと考えました。子供たちなりのアイデアや発想力で、それぞれの思いを一生懸命作文にしました。(太田磨知代教諭)


東京都練馬区立高松小学校
(評)

学校として、緑のカーテンづくりなど、環境保全活動に長く取り組んでいます。学年が一丸となって取り組みを行っているようすがうかがえます。先生方の指導に敬意を表します。

(受賞のコメント)

本校は十数年前からずっと環境教育に力を注いできた学校です。6年生は毎年緑のカーテンを栽培し、炎天下の水やり当番や最後の撤去作業に至るまで一貫して世話を担当しています。また日ごろから“200字作文”で無駄のない文章の書き方に取り組んでいます。(三宅輝聡教諭)

一次・二次審査を経てノミネートされた優秀作品から、最終的に各賞を決定する最終審査会は、昨年10月26日、岩谷産業株式会社東京本社(東京都港区)で行われた。

審査委員長の茅陽一東京大学名誉教授は講評の中で「今回の作文は、全体として自分の周りの自然や生物に目を向け、それから人間行動の在り方に指針を見出すものが多かった。また、全体を通じて自分の周囲のまちの風景、習慣を尊重しそれを維持しようという作文がいくつかあったのは、故郷を大事に思う気持ちとして審査員をほのぼのと温かい気分にさせてくれたように思う」と述べた。

【問い合わせ先】
「住みよい地球」全国小学生作文コンクール事務局(プラスエム内)/℡03(5541)7080。Eメール=sakubun@plus-m.co.jp

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