本紙人気連載「北欧の教育最前線」 書籍化され発売開始

教育新聞の人気連載「世界の教室から 北欧の教育最前線」が書籍化され、北欧教育研究会編『北欧の教育最前線-市民社会をつくる子育てと学び』(明石書店、2200円+税)として2月28日、発売された。明石書店のサイト(予約可能なネット書店のリンク有り)はこちら

北欧教育研究会編
明石書店
2200円+税

本連載は、北欧教育研究会のメンバーらが子供と一緒にスウェーデンに渡り、研究・生活することになったのをきっかけにして、2018年に隔週掲載で始まった。教育学研究者と生活者と両方の視点から、北欧の教育の素晴らしさだけでなく、それらに関する困難や課題も取り上げており、「立体的」「等身大」で北欧の教育がレポートされ、現在は65回を数える人気連載となっている。

同書には18年から20年前半の記事を再編集したものに、書き下ろしを加えた約50編がまとめられている。

北欧教育研究会では「教育新聞の連載を通じて、研修などでお会いした先生方に『読んでいます』と声を掛けてもらったり、SNSでリアクションをいただいたりして、励みになっていました。それが書籍化につながって、とてもうれしいです。本では書き下ろしを加えて、さらに『北欧の教育のリアル』に迫れるようにしてみました。魅力たっぷりの北欧ですが、現場で悩んでいることの根っこは意外と私たちと同じだと感じることも多いです。皆さんの日常のヒントになるようなトピックを集めたので、ぜひ手に取っていただければ幸いです」と話している。

また出版を記念し、同研究会のメンバーらが3月6日午後2時から3時半にオンラインで、北方圏学術情報センター市民講座「北欧の教育と共生社会」を開く。参加費は無料。申し込みはこちら(http://bit.ly/2NpIbgb)。

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北欧教育研究会編『北欧の教育最前線-市民社会をつくる子育てと学び』

【目次】
第1章 北欧の教育最前線
  1. キャッシュレス時代の算数
  2. スウェーデンおむつ論争
  3. みんなのアントレ教育
  4. ICTで休校問題は解決するか?
  5. 人を貸し出す図書館
  6. 広がるホイスコーレの世界
  7. 一人一人が「グレタさん」
  8. 学校選挙は大盛況
  9. 「選ぶこと」と民主主義
  10. デンマークの子ども・若者議会
第2章 伝統と革新
  1. 敬称改革
  2. スウェーデンにはなぜ「待機児童」がいないのか
  3. 余暇活動の専門家
  4. インクルーシブな集団をつくる「ソスペッド」
  5. 社会的包摂を促す音楽教育
  6. スウェーデンのレッジョ・インスピレーション
  7. スウェーデンの高校進学
  8. 先住民族サーメの教育
  9. ジェンダー平等と手工芸教育
  10. 体育の授業増で学力向上?
  11. 入試がない国の学校成績
  12. 何のための目標と成績か
第3章 日常の風景
  1. 増える学校の特別食
  2. 最優秀学校給食を目指せ!
  3. 「オスロ朝食」からランチパックへ
  4. 無理しない行事の工夫
  5. 極夜の国の登下校
  6. ペットのいる教室
  7. スウェーデン流お便り帳
  8. ICTで広がる特別な支援の可能性
  9. ユースセンターのある日常
  10. デンマークの図書館のメーカースペース
  11. 師走の学校
第4章 課題と挑戦
  1. スウェーデンの英語教育
  2. 思考力を育み評価する高校の試験
  3. 高校中退のセーフティーネット
  4. チームで支えるヘルスケア
  5. 「0年生」から始まる義務教育
  6. 子ども視点の幼小連携
  7. 教員不足にあえぐスウェーデン
  8. 宿題ポリシー
  9. 全員がリーダーシップをとる学校
  10. 研究も実習も重視する教員養成
  11. フィーカと授業研究
  12. スウェーデン人が見た日本の算数
第5章 光と影
  1. スーパーティーチャーの影
  2. インターネットで学校が買える
  3. エデュ・ツーリズムと視察公害
  4. おしゃれ家具の裏事情
  5. 「競争のない教育」の別の顔
  6. 高校生は偽ニュースを見破れるか