コマ撮りアニメを手軽に GIGA端末活用した図工向けアプリ

小学校で使われている「図画工作」などの教科書を発行する日本文教出版は、アニメーション作家の布山(ふやま)タルト東京芸術大学教授と共同で、手軽にコマ撮りアニメーションを作成できるウェブアプリ「KOMA KOMA×日文」を制作した。7月30日には同社ホームページでベータ版を無料公開。同社では、GIGAスクール端末を活用した「図画工作」の授業などを通して、動きの面白さが伝わればと期待を寄せる。

簡単にコマ撮りアニメーションが楽しめる「KOMA KOMA×日文」(日本文教出版提供)

少しずつ変化させた画像をつなぎ合わせて再生させるなどして、普通の動画撮影ではできない動きを表現できるコマ撮りアニメーションは、小学校高学年の「図画工作」の単元として取り上げられ、デジタルカメラやプレゼンテーションソフトウエアなどのICTの利活用が想定されている。

今回リリースされたアプリは、GIGAスクール端末として多くの学校に導入されているOSやブラウザに対応。画面上のボタンで撮影と再生、画像の削除、動画ファイルへの書き出しが簡単にできる。ブラウザ上で操作できるようにしたことで、インストールやユーザー登録の手間を省くなど、学校現場での使いやすさにも考慮した。

布山教授は「さまざまな機能に彩られた他のツールと比べれば、貧弱に見えるかもしれないが、そのような制約が、むしろ子どもたちの創意工夫を促すと考えた」と、アプリのコンセプトを説明。「アニメーションの遊びで一番大事なのは、想像力だ。シンプルなコマ撮りアニメーションが子どもたちの想像を促し、自分たちの世界を表現する楽しさを実感してもらえれば」と話す。

アプリの開発を担当した同社編集部の千佐雄一朗さんは「コマ撮りアニメーションの授業について、学校現場から『どんなソフトを使えばいいのか』や『準備時間が大変』といった相談が多く寄せられていた。このアプリを活用して、教員の負担を減らしつつ、子どもたちが動きそのものの面白さを感じることができる実践が広がってほしい」と意気込む。

アプリのベータ版は同社ホームページで体験できる。2学期までには正式版を公開する予定で、無料で利用できる。

関連記事