「調べてみよう!食べてみよう!おみそ」 第29回作文・新聞コンクールの入選作品決まる

 みそ健康づくり委員会が刊行する小学校家庭科副読本「調べてみよう!食べ
てみよう!おみそ」の第29回作文・新聞コンクールの入選作品を決める審査
会が、昨年12月16日、東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷で開かれた。

 作文部門の応募作品は約1800点。その中から、文部科学大臣賞が徳島県
徳島市立千松小学校の坂東亜美さん(5年)に贈られたほか、最優秀賞は、東
京都足立区立弥生小学校の木下翔太さん(5年)ら4人に、優秀賞は長崎県佐
世保市立江迎小学校の岡本悠吾さん(5年)ら5人に、佳作は、山形県山形市
立山寺小学校の土居融和さん(5年)ら10人に贈られた。

 新聞部門の応募作品は約1200点。その中から、みそ健康づくり委員会委
員長賞が宮城県気仙沼市立津谷小学校の千葉美桜さん(6年)に、優秀賞は岐
阜県大垣市立赤坂小学校の松本浩志さん(6年)ら9人に贈られた。

 学習指導要領に基づく小学校家庭科の調理実習では、みそ汁の調理が行われ
るが、「伝統食、優れた健康食としてのみそについてより一層認識を深めても
らおう」と、みそ健康づくり委員会が副読本「調べてみよう!食べてみよう!
おみそ」(監修・櫻井純子元文部省主任視学官)を過去29年にわたり刊行。
2021年度は、全国の小学校を対象に約33万部を無料配布した。

 今年の作品について審査委員長の田中孝一氏は、「作文は、内容だけでなく
形式も大事。今回の作品には、起承転結がしっかりと書かれた素晴らしいもの
も見られた。今後も副読本や家庭科の学習を通じて、子どもたちがみそについ
て理解を深めていけるよう願っている」と述べている。

《文部科学大臣賞受賞作品》

まほうのおみそ汁

徳島県徳島市立千松小学校5年 坂東 亜美

 おみそ汁、それは我が家では夕食と朝食で欠かせない一品である。今は大好きだが、前はあまり好きではなかった。

 我が家のおみそ汁にはいつも、おばあちゃんの家で収穫された野菜が何種類も入っている。野菜が嫌いというわけでもない私たち姉妹だったが、食べやすいように小さめに切られている。毎日毎日暑い日でも出されるので、嫌いというよりは飽きていた。野菜を食べさせたいだけなのだろうと思っていた私は、ある日母に言った。

 「野菜は他でいっぱい食べているから、おみそ汁はいらなくない?」

 これでおみそ汁はなくなるだろうと思ったが、母は違った。

 「おみそ汁は野菜を食べるためだけでないよ、おみそを食べてほしいから。」

 私はびっくりした。私は小さい頃からお肉の食感が苦手で、ほとんど食べることができない。母はそんな私に、お肉に代わるもので栄養を取ってほしいと「畑のお肉」といわれる大豆、おみそを食べさせてくれていたのだ。

 嫌がる私に、お汁だけでも飲ませていた理由が分かったしゅんかん、今まで知らなかった自分をはずかしいと思うと同時に、母の愛情を感じた。

 私はその日から、どんなに食欲がなくてもおみそ汁だけは飲むようにしている。

 他の家でおみそ汁を飲むと、おいしかったが、母が作ってくれたおみそ汁の味と何だか違う。

 おふくろの味として肉じゃがや卵焼きなどを聞いたことがあるが、おみそ汁もその一つであり、家族の味になっているのではないかと思う。

 私もおみそ汁を作ってもらうばかりではなく、いつか母に作り方を教えてもらって、家族の味をひきついでいきたいと思う。おみそ汁は、みんなを幸せにしてくれるまほうの一品だ。
 

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