「住みよい地球」全国小学生作文コンクール2021

 「『住みよい地球』全国小学生作文コンクール2021」は、岩谷産業株式会社が主催し、今年度12回目の実施となった。同コンクールには文部科学省、環境省、全国連合小学校長会、全国市町村教育委員会連合会などが後援し、教育新聞が協力したもの。新型コロナウイルス感染拡大による影響があったものの、日本国内だけでなく、イギリス・フランス・ベルギーなど海外日本人学校を含む、693校の小学生から6922作品もの応募があった。

 「ガス&エネルギー」を事業の中核として、環境と深い関わりを持つ岩谷産業が主催する同コンクールは、作文を通して、子供たちに地球環境を考えてもらう契機となることを目的としている。同社は「住みよい地球がイワタニの願いです」を企業スローガンに掲げており、作文のテーマもここから設定されている。入賞者にはそれぞれ表彰状や賞品が贈られた。


最優秀賞
小学校低学年の部
やさいとともだち
愛媛県今治市立常盤小学校1年 武田 英里さん

 授与式は、2021年12月23日に主催者が同校を訪問し、全校児童の前で行われた。表彰状と記念盾、副賞の図書カード5万円を授与された武田さんは、「賞をもらってびっくりしました。今はダイコンなどの冬野菜を収穫しています。野菜を大事に育てて周りの人にあげると、「おいしい」と言って食べてくれることがとてもうれしいです」と話してくれた。

小学校高学年の部
未来の海を守るために
鹿児島県知名町立下平川小学校5年 竿 はなさん

 2021年12月20日に行われた授与式は、主催者が同校を訪問し、全校児童が集まる朝礼の中で行われた。賞状や賞品などを授与された竿さんは「毎朝眠いけど、海の生き物を守るために頑張ってきてよかったです。今まで応援してくれた人たちのおかげです」と話した。


学校奨励賞

 優秀な作品を多数応募した小学校に奨励の意味で贈られる学校奨励賞。受賞したのは、東京都品川区立山中小学校、神奈川県湘南白百合学園小学校、岡山県倉敷市立中島小学校の3校。表彰式は終業式や始業式、学年集会などの中で行われた。

東京都品川区立山中小学校

審査会での評価

 日ごろからのSDGs教育の実践、64点の応募作品の全体からも、日ごろからの丁寧な指導がうかがわれる。子供たち一人一人がSDGsを理解し、真剣に取り組んでいる姿に好感が持てる。

指導者のコメント

 今年より、全校でSDGsに取り組んでいる。各学年の教科ごとに、SDGsカレンダーを作成している。今回は5、6年生が代表として作文コンクールに挑戦した。

神奈川県湘南白百合学園小学校

審査会での評価

 112点の応募作品、どの児童も課題をもとに調べて書いている。SDGsについて一人一人の考察が深まっていることは、指導者のていねいな指導の成果と思われる。

指導者のコメント

 学校近くの海に行ったり、SDGsについてレポートを書いたりする中で、環境問題についての意識が高まった。国語で学習している「思考の枠組み」を使って、自分の考えを周りの人に分かりやすく伝えるような作文にまとめた。

岡山県倉敷市立中島小学校

審査会での評価

 調べた内容をもとに自らの意見を明確に書いている。103点の応募作品には丁寧な指導の跡がうかがわれた。

指導者のコメント

 7つのテーマを具体例として挙げ、自分たちにとって暮らしやすい地球とはどのようなところなのかを考えて、自分なりにテーマを見つけて書くように声掛けをし、夏休みの選択課題とした。


最終審査会

 一次審査・二次審査を経てノミネートされた優秀作品から、最終的に各賞を決定する最終審査会は、昨年11月4日、岩谷産業株式会社東京本社(東京都港区)で行われた。

 審査委員長の松橋隆治東京大学教授は講評の中で「優秀作品に共通するのは、対象となる生き物や故郷の風景、家族や地域の人々を慈しむ気持ちがまっすぐに表現されていること。SDGsは住みよい社会を構築するための重要な項目をまとめたものだが、心の底から周囲の人や生き物やまちを慈しむ気持ちがあって、初めてSDGsに向かって行動するエネルギーや喜びが生まれると思う。今回の作品を通じ、そうした気持ちの大切さを感じると同時に、私自身もそうでありたいと改めて思った」と述べた。


【問い合わせ先】

「住みよい地球」全国小学生作文コンクール事務局(プラスエム内)/℡03(5541)7080。Eメール=sakubun@plus-m.co.jp

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