教育の未来を考えるOECDワークショップ 参加者募集

 経済協力開発機構(OECD)と東京学芸大学は、3月28日と29日の両日、教育分野に関心を持つ日本の中高生や大学生とともに、国際ワークショップをオンラインで開催する。OECDがEducation2030のラーニングコンパス(学びの羅針盤)で提示した「新たな価値を創造する力」「対立やジレンマに対処する力」「責任ある行動をとる力」を身に付けることを通して、どのように人々の考え方や行動までも、変えることができるのかを模索し、学校教育に求められる役割を話し合う。使用言語は日本語と英語。参加料は無料。同ワークショップは、関心のあるテーマ別に、対話グループを事前に構成する予定のため、参加希望者は3月18日(金)までに、事前登録が必要となる。

 このワークショップは、東日本大震災からの復興に当たり、OECDの全面的な支援の下で、福島、宮城、岩手3県の高校生と教員約100人が参加したOECD東北スクールを源流に持つ。同スクールでは、2年半にわたって先進的なプロジェクト型学習(PBL)が行われ、先行きの予測が困難な時代に向け、子供たちの粘り強さ(resilience)や柔軟さ(flexibility)が大切な力となることが確かめられた。この経験が、その後のEducation2030策定を巡る議論や、「主体的・対話的で深い学び」を目指す日本の学習指導要領に与えた影響は大きい。

 世界が混とんとしている2022年3月。この時期に、「日本」がホスト国となり開催される国際ワークショップの意味・意義を問いながら、日本の中高生・大学生が企画にあたっている。トンガ自然災害やウクライナ情勢など、世界中が先の読めない社会を目の当たりにしている今、世界の仲間とともに対話で深めたい「過去から学ぶテーマ」は、「未来を提唱するテーマ」は、なんであろうか。

 こうした狙いを持つワークショップだけに、日本の中高生や大学生が中心になって運営されると同時に、周囲から支える顔ぶれも豪華だ。オープニングには、OECDのアンドレアス・シュライヒャー教育スキル局長と、東北スクールの成果を世界に発信するためにパリで『東北復幸祭』を開催した際、日本政府のOECD大使を務めていた兒玉和夫・フォーリン・プレスセンター理事長が登壇。一方通行のあいさつではなく、対話形式でお互いの考えを深め合い、今回のワークショップを象徴するスタートを目指す。学校現場の教員や教育委員会、NPOなどの関係者、研究者、OECDに出向経験のある文部科学省幹部ら、約300人の参加が見込まれている。

日本OECD共同研究 東京学芸大学・OECD共催 オンラインワークショップの概要

  • 日時:2022年3月28日(月)・29日(火)
  • 会議形態: オンライン(Zoom 使用)
  • 主催:東京学芸大学、経済協力開発機構(OECD)。後援:文部科学省
  • 参加料: 無料
  • プログラム

【3月28日(月)】16:30-19:00

 学芸大・OECD共催ワークショップ「過去から学ぶ」

 前半:2021年3月ワークショップの振り返り

 後半:2021年3月から今日までそれぞれの歩み

【3月29日(火)】16:00-19:00

 学芸大・OECD 共催ワークショップ「現在から未来へ」

 前半:今日の社会・教育に「なんでやねん」

 後半:未来への問題提起

 ※前半、後半それぞれ3つのトピックから1つを選んでグループ対話に参加する

  • 事前参加登録

 参加登録フォームから登録。事前参加登録の締め切り日:2022年3月18日(金)

  • 問い合わせ

 東京学芸大学・OECD共催ワークショップ実行委員会:E-mail: tguworkshop@gmail.com

 国際ワークショップの開催に先立ち、企画担当の中高生・大学生とOECD関係者が教育新聞紙上で座談会を行った。記事はこちら、「エージェンシーをどう訳す? 生徒らとOECD関係者が座談会」。
 

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