JICA中高生エッセイコンテスト 学校賞受賞校に聞く 学校での取り組みとコンテスト活用方法

 独立行政法人国際協力機構(JICA)は6月7日から、「JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2022(以下、「JICAエッセイコンテスト」)」の募集を開始している。

 個人への賞のほか、学校賞や特別学校賞も設けられており、学校現場では授業の一環や夏休みの課題として活用されている。昨年度は全国の中学校690校、高校326校と多くの学校から応募作品が寄せられた。

 過去の学校応募校の中から、学校賞受賞経験のある東京女子学園中学校高等学校(中学生の部)、特別学校賞受賞の新潟青陵高等学校(高校生の部)におけるJICAエッセイコンテストの応募につながった取り組みや、その後の取り組みを紹介する。

[東京女子学園中学校高等学校]

学校での取り組み
SDGsカードゲームを使った学習の様子(東京女子学園中)

 コロナ前は、総合の学習の時間を使って、SDGsと身近な課題を結び付けて考える授業を行っていましたが、コロナ禍では、オンラインでもできるようグループごとに自宅にある文房具やお菓子をスタートに連想ゲームでSDGsと結び付けていくワークショップを実施しています。夏休み明け以降は一人一人が気になる身近なテーマを設定し、深く掘り下げてSDGsとの関連も考えながら探究していきます。調べ学習に加え、アンケートや関係各所訪問、実験や制作活動も行い、成果発表を毎年行っています。

エッセイコンテスト応募の背景や生徒の変化

 探究活動を通して学んだことや自分ができること、実際に行動したこと、考えたことなどを公の場に発信する機会の一つとしてJICAエッセイコンテストを勧めています。生徒たちは応募をきっかけに、地域社会や世界と自分とのつながりをより具体的に考え、行動の幅を広げており、国際協力に対する積極性を増しているように感じます。

受賞後やコロナ禍での取り組み

 オンラインでのワークショップに加え、新聞記事に該当するSDGs番号の付箋を選び、それにコメントを書いて他の人と共有するワークショップも行いました。また、個人発表スライドの作成及び発表会をオンライン上にて実施しました。

[新潟青陵高等学校]

学校での取り組み
グループでの探究活動の様子(新潟青陵高等学校)

 探究学習「未来予創図プラン」にて地域や世界の課題を把握し解決案を考える学びを行っています。3年間のスケジュールの中で、「知る」「考える」「体験する」「気付く」「表現する」「振り返る」機会を設け、それぞれの活動が結び付くように工夫しています。具体的にはNPO・民間企業が開催する海岸清掃、服のリユース、途上国の食糧問題に取り組むイベントなどへ参加しています。生徒たちは様々な活動を通して、高校生でもできることがあることを実感しています。

エッセイコンテスト応募のきっかけや生徒の変化

 「未来のために自分たちができること」を深く考える機会になっています。生徒たちの行動や活動を振り返ったり自分の考えを表現したり、社会貢献に対する意思や気持ちを育むことができています。JICAエッセイコンテストを通して、生徒たちは世界で起きている諸課題が自分たちの行動と密接に関係していることに気づき、『「世界」と「わたし」』という意識が芽生え、主体的な活動を行う生徒が増えたと感じています。

受賞後やコロナ禍での取り組み

 「ウクライナ人道危機救援募金活動」を今年6月に行いました。事前にウクライナとロシアの関係性、歴史、今回の出来事の背景などを、新聞記事を用いて学んだあと募金に臨みました。

 JICAエッセイコンテストの今年の募集テーマは「世界とつながる私たち~未来のための小さな一歩~」。詳細はウェブサイトで。授業や生徒への配布に役立つ「エッセイ書き方ガイド~実践ワークシート~」(学校でのコピー配布可能)もサイトから自由にダウンロードできる。

募集案内 | プログラム紹介 – JICA地球ひろば

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