(円卓)研究発表会への期待

全国国公立幼稚園・こども園長会事務局長 楚阪博

 

1月中旬に行われた小中一貫教育校での研究発表会に参加した。学力向上、ICT活用など、授業改善に関わる研究パイロット校として、教育委員会委託校の発表であった。授業改善の視点キーワードを「アクティブ・ラーニング」としての取り組みであった。

発表は、授業公開、分科会発表、全体会発表の3部構成で行われた。

授業公開では、ノート記述から、学習者の思考方法を推察しながら観察した。与えられた課題の解や解法を見いだせる学習者は、自分の考え方(考える手順や方法など)を身に付けており、思考することを楽しんでいた。これからの学習指導では、学習方略の習得や知識を確実に定着させることがより一層重要になると考えられる。

そのための導方法の工夫の一つとして「アクティブ・ラーニング」を取り入れた指導が有効との報告であった。あわせて評価方法の工夫・改善が必要なことも報告された。

「学習者」ではなく、「学修者」との表記を用いた文を提示し、「アクティブ・ラーニング」についての説明があった。用語「学修者」は、文科省のホームページの「アクティブ・ラーニングに関する議論」の内容文書に用いられている。

用語「学修者」の使用に当たっては、「相対評価」から「絶対評価」へと評価方法が変更になったときに生じた「基準」と「規準」の違いについての混乱が起こらないよう配慮が必要であろう。

研究発表会は、学校の教育機能を高めるための見直しと情報交換の機会である。従来方式の授業公開と研究発表以外に、次の2つの協議の場の設定と参加者について提案してみたい。

協議の場の設定については、1つは学習環境の整備・充実のための協議の場の設定である。「アクティブ・ラーニング」の学習に効果的な活動環境の整備を考える場となるであろう。

もう1つは、学習者の学びを総合的に考えて協議する場の設定である。参加者については、ICTなどの教育機器関係者、学校建築関係者、教育学者、脳科学者や心理学者、カウンセラー、保育士、幼・小・中の教員など人間の成長・発達に関わる関係者、参加者などに多様性をもたせるようにする。

また、会の開催は午前からとし、参加者の学びを豊かにしたい。いかがだろうか。

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