(円卓)ときめく教育コーチング

(一社)日本青少年育成協会主任研究員
藤井 勝彦

 

日本の教育は、大変革期を迎えている。大学入試は、人間力重視へとシフトし、小・中・高校の授業は、アクティブ・ラーニング(AL)へと移行していく。

全ては、社会で活躍できる人材、社会をよりよい方向に引っ張っていける人材を育むために。

ALは、生徒の主体的、能動的、かつ協働的な学びである。ここでの教師の役目は、知識を教えることではなく、生徒の知識構築や思考力・判断力・表現力などの人間力醸成をサポートすることである。

93年に発表されたアリソン・キングの論文「壇上の賢人から寄り添う案内人へ」のタイトルが、たいへん象徴的だ。

当協会理事で、主席研究員・指導者育成委員長である小山英樹氏が人生を懸けて開発した「教育コーチング」には、「日本の教育を『教』(Teaching)から『育』(Coaching)へとトランスフォームする」という大志が込められている。AL型授業は、その幕開けである。

AL型授業を効果的に進めるための教師のスキルとして、教育コーチングは必修の力である。

教育コーチングとは、傾聴・質問・承認のスキルを通して、相手の中にある意欲ややる気・可能性を引き出し、自発的な行動と、相手の目標の実現を促す効果的なコミュニケーションの教育技術である。

教育コーチングは教育再生の基盤であり、コンピュータになぞらえれば、今後の教育のOS(オペレーティングシステム)、さらには社会のOSだといっても過言ではない。

教育コーチングはいま、ときめいている。

人は、特に子どもは、「イガグリ」です。

イガで武装して、その中で一生懸命に成長を続けています。

イガをハサミでジョキジョキ切ってしまったり、無理やりひん剥いてしまったりすると、栗の実は腐って死んでしまいます。

時が来れば、

栗の実は自らイガを破って飛び出します。

そして

芽を出し、根を張り、枝葉を伸ばして

立派な栗の木に育ちます。

必要なのは、

愛という日の光、信頼という水。

今日も育ちを続ける人を、子どもを、

イガ丸ごと愛し、見守りましょう。

(「教育コーチング」の講演会資料から引用)

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