(円卓)AL型で学校改善

千葉県総合教育センター所長 百瀬明宏

 
 衝撃は、高校の英語の授業であった。

千葉県の英語教育の改善のために、総合教育センターとして何ができるのか模索している中で、ある高校の中堅教員の授業を見学した。1時間の授業の中でペアワークあり、グループ活動あり、さらに英語の4技能をフルに活用した活動ありで、あっという間の50分間だった。

センター所長という立場で、県内の小・中・高・特別支援学校の授業を意図的に数多く見学してきたが、これほどまでに計画的に、しかも生徒が能動的に授業に参加し活動している授業は数少なかっただけに、その授業は刺激的で、衝撃的であった。

もともと高校の地歴公民の教員であった私は、「現代社会」が登場したときに県内の教員と勉強会を開き、授業についてかんかんがくがくの意見を戦わせ、今日風にいえば、アクティブ・ラーニング型授業の実践研究を行っていた。その後、指導主事として各学校を回る中で、チョーク&トークの授業風景を何度も見てきた。生徒は黒板のコピーに専念し、ひたすら静かに、中には1時間の授業中に生徒の声を一言も聞かないような授業まであった。本当にこれでいいのか、生徒の力はこれで本当についているのかと、高校の授業改善の必要性を痛感していた。

そこに、アクティブ・ラーニングの登場。その最先鋒は英語科であろう。4技能をふんだんに盛り込み、生徒の活動に力点を置いた授業スタイルは、これからの授業の例示ではないだろうか。

今年度2回にわたって県内の高校教員を中心として、新しい学びのあり方についての勉強会を開催した。参加者は管理職から初任者まで、教科も全教科、県内各地から100人を超える参加者があった。その中で起こった化学反応は、他教科の実践を聞き、自分の教科でいかに活用して実践できるか、管理職は自分の学校で、明日から何ができるかを大いに考える機会になったことであった。

アクティブ・ラーニング型授業で必要な力量は、教員の教科力はいうまでもないが、生徒の潜在能力をリスペクトし、やる気を起こさせる力が何よりも大切ではないか。それは何も授業だけではなく、ホームルーム活動や部活動でも同じであろう。つまりは、学校改善はアクティブ・ラーニング型授業にかかっている。

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