(円卓)学校を元気にするESD

横浜市立永田台小学校長 住田昌治

 

「仲がいいし、愚痴を言う人がいない。忙しさは変わらないはずだし、いろいろな問題も起こるけど、ゆとりを感じる。子どもの問題行動もかわいいと捉え、問題の責任を子どもや親、人のせいにしない。外から来る人をよそ者扱いせず、構えないで迎えてくれるので、すぐに馴染むことができる。とにかく、先生たちが元気」

新学期が始まって2カ月近く。今年度、本校に異動してきた先生に印象を聞いてみました。これまでも「永田台小の先生も子どもも元気、明るくて元気な学校。訪れた人も笑顔いっぱいで元気になって帰っていく」と言われてきました。そしてどうしてこんな雰囲気になるのだろうと問いが生まれるようです。

学校は、子どもが主役ではありますが、先生が元気じゃないと子どもを輝かせられません。そこのところを無視して進めようとすると、それでなくても多忙で疲弊している先生たちは、がんじがらめでやる気もなくなっていきます。アクティブ・ラーニングやらカリキュラム・マネジメントと言ったって、自分がアクティブでなく、主体的・協働的になれないのですから、笛吹けど踊らず、です。

ではどうすればいいか。「ケア」と「サーバント・リーダーシップ」を取り入れることです。まず「学校経営の基盤にケアを!」「リーダーの信条にサーバント・リーダーシップを!」です。リーダーは、校長とは限りません。学年主任も学級担任も、その組織ではリーダーです。そして、ビジョンとしては、持続可能な未来を創るという希望と期待に満ちたESDがベストです。先生も子どもも、持続可能な未来の担い手であり、変容の当事者です。やりたいことがやれる自由、昨日より今日、今年より来年がよくなっていく希望が保障される環境をつくることが肝要です。

具体的には、その場に集った全ての人が、常に互いを気にかけるケアの心構えや眼差しを大事にすること。リーダーは、時には主従関係を逆転させること、発する方から受け取る方への場所替えをして主体性を確保することです。言うは易し行うは難しですが、勇気を持って行うことによって、必ず元気な学校に変貌します。

子どもの輝きを増すために先生、学校を元気にしたいとの考えの方、ケアとサーバント・リーダーシップを基盤としたESDを、やってみませんか。

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