(円卓)「できる」へ

京都府総合教育センター所長 古市文章

 

京都府は南北に長いので、府総合教育センターは、京都市内の伏見区にセンター(本館)を、府北部の綾部市に北部研修所2館を設置して受講者の利便性を高めている。5月の大型連休中、全国ネットのテレビ放送で伏見の町並みが取り上げられた。当センターの住所は桃山毛利長門西町。多くの戦国武将たちが駆け回った足跡が残る。綾部市は「ゆったりやすらぎの田園都市」である。 それぞれの地域に受け入れてもらいながら教職員の研修を進めている。

「学校・教職員を支援するセンター」として教職員の「やってみたい」との意欲を「できる」という実践と自信につなげるのを標榜し、工夫を凝らした研修講座を企画・運営している。また研究事業を進め、幼児・児童・生徒、その保護者や学校関係者等の教育相談事業も実施している。

研修講座は興味・関心、職能に応じて必要な内容を必要な時期に受講しやすいように▽基礎・基本▽実践の推進▽実践の発展の3グレードを設定。専門性の深化を図っている。平成27年度の受講者は2万166人。センター所員の学校出前講座の受講者は2万3699人であった。

21年度から教職員のキャリアステージに応じて必要な研修を計画的・継続的に受講できるように「単位制履修制度」を設けている。1講座受講で1単位、国や府教委などが主催する研修の一部も単位として認定し、教諭については60単位、事務職員は30単位を生涯にわたる標準的な単位として受講を進めている。また受講管理システム(申し込みから研修履歴の作成までを一括管理するシステム)を運用し、教職員は各自のIDを使って「研修履歴一覧表」を閲覧・出力ができる。個々の教職員が自らのキャリアステージを構築する際に、誘因として活用してもらうのがねらいである。

今年度開講の336講座では、公職選挙法改正に対応する「法やルールに関する教育講座」、特別支援教育「合理的配慮を踏まえた指導・支援」講座、「特別の教科 道徳」の実施に向けた「道徳教育講座」、京大時計台記念館百周年ホールで実施する「アクティブ・ラーニング」講座などが特色あるものとして挙げられる。

今後も教師力の向上を目指し、京都らしい研修を通じて教職員自らの「『やってみたい』から『できる』へ」を応援していきたい。

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