(円卓)21世紀型の環境教育

全国小中学校環境教育研究会会長 小山成志

 

環境教育の必要性が叫ばれ、はや45年あまりが過ぎました。

かつて日本においては、高度経済成長とともに、水質汚濁や近隣騒音問題、ごみ処理問題などの都市・生活型公害や自然環境の破壊が、環境問題の中心を占めていたかと思います。今日においては、環境問題は複雑化し、地球温暖化問題を含めて地球規模となっています。

私たち教育に関わる人間は、将来の社会や地球環境を守り、より良くしようとの思いで生き抜く人材を、義務教育9年間で児童生徒の発達段階に合わせて育てなければならないと強く感じています。

さらに、これからの21世紀型の環境教育は地域や保護者を含め、「生命あふれる美しいかけがえのない地球環境の創造を目指す、平和な社会に参画し、貢献するために必要な資質や能力の基礎を身に付けた子供」の育成が大切だと思います。

そのことは、昨年、福島県須賀川市で第48回全国小中学校環境教育研究大会を実施した際に強く感じました。同大会は、福島県や須賀川市教委の教育長をはじめ、同市立白方小学校の内山博行校長や職員の方々、さらにPTAのみなさん、学区(岩地区)の方々の地域を愛し、地域のすばらしさを大切にしたいという思いが伝わった大会となりました。同校は福島県内の小・中学校の中で、初めてユネスコスクールに加盟した学校です。

今後、日本の環境教育の充実は、小学校や中学校の計画的な環境教育カリキュラムが大切です。指導する教師の研修や指導技術などの力量を高めなければならないと考えます。

現状において全国の小・中学校を見ると、まだまだ十分とはいえません。意識化している学校とそうでない学校の差が非常に大きいと感じます。学校現場の環境教育に関する意識化が非常に重要となります。

負の遺産や代償を今の子供たちや未来の子供たちに残さないためにも、しっかりと今の大人たちが考えていかなくてはならないでしょう。

次期学習指導要領においても、ESDをはじめ環境教育の重要性が盛り込まれています。各教科や新しい教科である道徳では、「自然との関わり・生命尊重」の中で含まれています。全国の先生方の奮闘に期待し、環境教育が充実することを期待してやみません。

(千葉県富里市立根木名小学校長)

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