(円卓)教育は共育すること

STF株式会社
代表取締役土田萬里子

 人材不足のため、初の高卒者募集をした航空会社に滑り込めたところから、私の教育活動が始まった。基礎教育はそこで身に付いた。あらゆるハラスメントの中で、結婚のためフリーランスになって現在がある。

 ある企業で、10年継続して、新人教育をする場が持てた。

 その間に集めたデータ、改訂教材は、時代の移り変わりを物語っている。

 教育新聞紙上で、面接マナーの連載をしていたときとはかなり状況が違っているので、ご紹介しよう。

 通信教育の1回分は、平均120分の学習時間を想定しているものだが、20分程度で仕上げてしまう人も出てきた。

 新卒がゆとりっ子、スマホっ子だけになった年だ。前年までは、8時間かける受講者も少なく、外国人は特に熱心で、メールも十分活用していた。

 今では、スマホからデータを拾って、即解答するか、画像として問題文を捉え、判断しているように思えるケースがある。

 現代の若手社員は、人前でうまく話したり、自分の言葉で豊かに語り共感を求めたり、人を動かしたりするは不得手である。しかし、対面形式のセミナーを実施し、体を動かすと、一気に行動化できると分かった。

 セクハラとされないよう、立場の同じ者同士で行動させるのがポイントである。

 教員志望の若者たちには、職業選択の動機付けは十分になされている。夢の実現には、指導教員のこうしたスキルが必要になるだろう。

 今、情報収集はたやすい。考えることもなく、答えが出せる。そういう現代や今後の世代との共存は難しいと感じる。

 老いたる者は、ここで過去の教育指導のスキルについて、全て取り換えるつもりで臨む努力が必要となっている。

 孫が5歳になった。モデル校に指定された杉並区の沓掛小、天沼中、富士高校が著者の母校。この地域のサラリーマン家族の話としてお知らせしよう。

 孫は、すでに私よりずっと手慣れてスマホを操っている。防犯用に親子間だけのスマホを活用し、小学校までは持たせるのが普通だという。中学になると、改めてスマホを持つようになる。とはいえ、近くの公園には中学生にはまだ遠い、ゲームに興じる子供たちが暗くなるまでベンチに座り込んでいる。