(円卓)創造性を発揮できない教師

東洋大学教授 下田 好行

学習指導要領が改訂された。目玉は「主体的・対話的で深い学び」の授業改善である。日本の教育は金太郎アメだと言われる。「どこを切っても同じ」という意味である。教科書が同じであれば、ある時期の北から南、どこをとっても同じ授業が展開されている。つまり、教科書をなぞり解説する授業が行われている。「主体的・対話的な深い学び」はそうした日本の授業の閉塞(へいそく)状況を打破するために導入された。

現在、教師の多忙化が問題となっている。教師は教材研究や授業の準備の時間が取れていない。多忙化は、教師が授業を創造しようとする意識にブレーキをかけている。筆者は教師の多忙化に加え、観点別評価も教師の授業づくりの創造性を奪っていると考えている。

それは指導要録に観点別評価を記載することから始まった。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。