(円卓)食の危機管理と食育

東京都教職員研修センター東京教師養成塾教授
國分 重隆
先日、小学校3年生児童が、牛乳から食の大切さに迫っていく興味深い授業を見た。児童は、授業の導入で3種類の牛乳を試飲し、色、匂い、味の違いを比べた。驚いたのは、学級児童の約4分の3が、「これは、いつもの牛乳だね」と、給食の牛乳をすぐに当てたことだ。他の2種類の牛乳の風味特性も、ほぼ適切に捉えていた。

匂いや味に対する感覚は、12歳でピークを迎える。中でも舌にある五味を感じる味蕾(みらい)は、小学生時に急速に増える。まさに、その敏感さが実感できた。

もっと驚いたのは、味が違う訳を、児童が「産地」「牧場の施設や環境」「餌」「牛の種類、個体差」などの視点で予想したことだ。……

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