(円卓) 特別支援教育を原点に

埼玉県戸田市教育委員会主事補 藤本 恵美





「子供一人一人の多様な教育的ニーズに応える」という特別支援教育の考え方は、まさに教育の原点ではないかと考える。埼玉県戸田市では、学校現場に精通した政策のプロを育てるため、基礎自治体では全国で初めて教育行政職枠を新設した。

私はその第一代目として入庁し、現在は特別支援教育を担当している。もともとは心理カウンセラーを志しつつ、家庭裁判所での非行少年の更生、高校でのキャリア教育、不登校児童の相談対応などに関わる中で、「子供が非行少年や不登校になるほど苦しむことのない社会をつくりたい」と考えるようになった私にとって、それを公教育で実現する場が与えられたと感じた。

個に応じた教育の実現を目指す特別支援教育の推進を通じて、全ての子供に手を差し伸べる知見を生み出せるかもしれない。……

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