(円卓)教育の目的を考える

東京都市大学共通教育部客員教授 東京都市大学付属中学校・高等学校長 長野 雅弘


 教育の目的は、教育基本法に明記してある。目標も明記してある。それに基づき初等教育から高等教育まで対象者に教育が施される。不易なものであるのだが、流行を踏まえなければ先見性が欠如し、さらに時代の流れ、社会の変化に取り残されることになる。「学校の常識は社会の非常識」と揶揄(やゆ)されるゆえんである。

 そうした中、「起業家精神の育成」(流行)を目指した探求的学びが課題解決能力の育成につながるとし、それを前面に打ち出して教育改革を進めている県が出始めていることに異を唱えるつもりはない。しかし、学校現場では、何をどうしていけばいいのか、この表現だけではよく分からないのが現状である。

 本校では、「自立」と「自律」を教育の目的とし、そこに流行エッセンスを毎年度加えることで、生徒の精神的かつ知的な飛躍的伸長を得ている。……

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