OECD(経済協力開発機構)は6月11日、「教員採用の自由度を高めることで、恵まれない地域の教員不足を解消できる」とするPISA(生徒の学習到達度調査)の報告書「有効な教員政策:PISAからの知見(Effective Teacher Policies: Insights from PISA)」を発表した。 この中で注目されるのは、多くの学校長は質の高い教員の不在が、恵まれない環境から抜け出したり、学習成果を改善したりする上で障害になると警告している点だ。ほとんどの国々で、問題の多い学校には、小規模学級を導入したり、教員1人当たりの生徒数を減らしたりする措置をとっていたが、3分の1以上の国々の最も恵まれない環境にある学校の教員は、最も恵まれた学校の教員と比べて質が低いか、経験が浅いかのいずれかだ。 高い実績を上げている国々の教員政策には、三つの共通の特徴があるという。……

元東京都日野市立小学校長 京極澄子

学級を落ち着いた居心地のよい安心できる場所にするために五つの視点で環境を整えました。これは、「状況理解の悪さ」「見通しのなさへの不安」「関心のムラ」「不注意・多動」「二次障害」などの困難さにつながる子供の特性に対応したものです。学級環境を整えることは授業への参加を支える基盤といえます。 (1)場の構造化 教室では、迷わせたり、イライラさせたり、トラブルになったりしないように、見れば分かるようにします。清掃用具、提出物、ボールやごみ箱、子供の持ち物など全ての物の置き場を決めて整頓します。 (2)刺激量の調整 耳や目から入る情報に敏感な子は刺激量が多いと、疲れて集中を切らします。……

立命館大学教授 湯浅俊彦

日本体育大学柏高校では2016年2月よりトライアル、4月より契約による電子図書館サービス「LibrariE」を導入し、電子図書館「Nittaidai Kashiwa Digital Library」として電子書籍を提供することにより、生徒の学びに直結するさまざまな取り組みを行っています。… 筆者は、学校図書館における電子図書館サービス導入実態調査のために同校を訪問し、沖田綾子司書から電子図書館の利用状況、授業との連携、図書館活用の変化について詳しく話を聞くことができました。 同校の17年度の生徒数は1400人弱。……

6月18日朝に発生した大阪府北部地震で、同府高槻市立寿栄小学校の女子児童が、倒壊したプールのブロック塀にはさまれて死亡した事故を巡り、過去に校長が市教委に対し、ブロック塀の危険性を報告していたことが分かった。林芳正文科相は6月22日の記者会見で「事実関係や経緯をよく確認したい」と述べた。 寿栄小の田中良美校長が事故の起きたブロック塀の危険性を市教委に報告したのは2016年2月頃。……

中教審の「学校における働き方特別部会」は6月20日、第14回会合を都内で開いた。養護教諭の勤務状況の課題点が指摘された。 日本学校保健会の弓倉整事務理事が、養護教諭の業務が多様化している現状を説明した。……

eye-catch_1024-768_morimoto_fin東京学芸大学教授 森本 康彦

 引き続き、eポートフォリオ活用のポイントについて説明します。 ⑥「主体性を引き出す学習目標を設定する」=旅行をするとき、人は必ず行き先とそこで何をするのかを決めます。学習も同じです。それは、学習目標(ゴール)と呼ばれています。よく「〇〇点取るぞ」「△△大学合格!」などを目にしますが、これらが単に、他者と比べてよい成績を取りたい、他者に負けたくないという遂行結果に着目した目標(遂行目標)ならばうまくいきません。点数を取ることが目的化されてしまい、暗記や攻略に走ったり、達成後に目標を見失い、燃え尽きてしまったりします。  今は「なりたい自分になる」ための目標(熟達目標)が求められています。……

元東京都日野市立小学校長 京極澄子

計画的、組織的な対応が教育活動の根幹です。次の視点で学校環境を整えました。 (1)校内委員会の機能を高める 校長のリーダーシップの下、複数のコーディネーターが役割分担し、週1回の校内委員会で困っている子の早期発見・早期対応、継続支援を実施します。 (2)指導の一本化 教師のばらばらな指導方法が、変化に弱い子には大きなストレスとなります。……

eye-catch_1024-768_takashina-school教育創造研究センター所長 髙階玲治

子供への影響どう防ぐ
最近、教員の不足を嘆く声を聞くようになった。例えば、産休代替教員のなり手がなく、やむを得ず教頭(副校長)が学級担任を兼ねているという。 広島県では非常勤講師などが不足して、国語と理科の授業が一部できなくなったというニュースがある。他の県の例でも英語の授業がひと月ほどできなかったと聞く。かつては教員希望者が多く、教員不足のニュースをほとんど聞くことがなかったが、人手不足は小・中学校にまで影響し始めたのであろうか。 最近の企業等にみられる就職採用の動きはすさまじい。……

 現場の先生方の中で、法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」をご存じの方は、どの程度おられるだろうか。日本最大級の法律ポータルサイトで、弁護士のマーケティング活動を支援する無料法律相談や、法律事務所の検索サービスを提供している。相談実績は193万件に達する。  これだけだと、このドットコムは、教育界とは縁の薄そうな存在にみられがちだが、実は、その関連性は近年、強まりつつあるのだ。特に、学校での部活動の事故解決で、このドットコムを利用する事例が増えている。  内容は、「学校の部活内の不慮の事故でけがをさせてしまった相手に賠償金を請求されたらどうすればいいか」「部活中の事故について学校側と補償についての話をしたい」「部活動でイベント中の事故で、学校や主催者に責任は問えないか」など、事故に関連する相談が圧倒的に多い。……

深掘り・小宮山教育新聞特任解説委員 小宮山 利恵子 (リクルート次世代教育研究院院長)

 今月初旬、米カリフォルニア州サンタクララにて開催されたAugmented World Expo USA 2018に参加した。今年で9回目となる全米最大級のAR/VR/MR(これらの総称がXR)に関するイベントで、約1万6千人が参加。テレポーテーションを使った基調講演から始まり、手品を見ているようなセッションも多く、未来を感じることができた。  1968年にAR/VRが登場してから今年で50年。XRは来年にかけてそのユーザー数は10億人に達すると言われている。既にXRが普及しつつある産業もあり、その動きは今後教育にも広がると考えられる。XRがどのように使われ、これからの教育では何が重要となってくるのか考察してみたい。 ■XRを使った学び  今回のイベントで印象的だったのは、Qualcomm社が紹介していた未来の学びだ。……

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