神奈川県教委は9月19日の県議会本会議で、特別支援学校に「分身ロボット」を導入する方針を明らかにした。病気で通学が困難な児童・生徒が、教室に行かなくても実際の教室にいる感覚を持てるように支援するのが狙い。9月中にも実証実験に入る。 県教委によると、病室にいる子供がタブレット端末を操作することで、教室内の分身ロボットを通じて授業に参加する。……

「何でも屋の教頭・副校長は過労死ライン」「休憩は1日に1、2分程度」――。全国公立学校教頭会(全公教)が今年5月に公表した調査結果で、教頭・副校長(以下「教頭ら」と表記)の勤務時間は1日12時間以上、ひと月240時間以上であることが明らかにされた。学校で一番労働時間が長いのは教頭らだと言える。文科省が2016年度に行った教員勤務実態調査でも、教頭らの勤務時間は週当たり63時間30分を超えていた。これは10年前の前回調査と比べると小学校で4時間以上、中学校で2時間以上の増加だ。 全公教の調査では有休が取りにくい状況も改めて確認された。休暇取得は年間5日未満が最も多く、小学校で52%、中学校で60%を占めた。病気や多忙などを理由に教諭への降任を希望するケースも相次いでいる。16年度には全国で110人の教頭らが自ら希望し、一般教員に降任している。教頭らの不足は、ますます深刻化している。 ■東京都の事例 小池百合子知事は17年3月、都内の公立小中学校で副校長のなり手が不足していることに言及し、理由について「業務負担が重い」と述べた。……

文科省の免許外教科担任制度の在り方に関する調査研究協力者会議は9月18日、第6回の会議を開き、教員免許状の取得要件弾力化を求める報告書をとりまとめた。報告書は、教員の需給動向や人口減少に伴う小規模校増加を踏まえ、教科の専門性を補完する支援を前提に免許外教科担任制度を存続させるべきだとした。 報告書によると、免許外教科担任の全国の許可件数は、1965年度の約7万5000件から2016年度の1万950件へと長期的には減少した。……

よりよい教育を目指す有志でつくる「教育・学びの未来を創造する教育長・校長プラットフォーム」の初合宿が9月15、16日の両日、都内で行われた。 2日間にまたがって行われた第1部では、「想いと実践の『火種』の見える化・共有・相互刺激」をテーマに、同プラットフォームの発起人を含む教育長、校長、その右腕となる教職員30人が参加。……

教育イベント「未来の先生展2018」(文科省など後援)が9月15、16日の2日間、東京都渋谷区の聖心女子大学で開催された。2日目には、日本学術振興会顧問・学術情報分析センター所長で、中教審前会長の安西祐一郎・日本アクティブラーニング協会会長による講演と、千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長を交えた記念対談が行われた。「次期学習指導要領の目指すもの」をテーマに、学校改革にも話が及び、リアルな学校現場の本音が語られた。 安西会長は講演で、これからの子供たちが必要とする学びを「困難な時代を迎えようとする中で、幸せに生きていくための学び」とした上で、「忙しい教育の場にいると教員はどうしても狭い範囲でものを見がちだが、もっと広い視野を持たなければならない。……

最大震度7を観測した地震の影響で臨時休校が続いていた北海道胆振(いぶり)地方の公立校12校が9月18日、再開した。震源に近い厚真、むかわ、安平の3町にある小学校5校、中学校4校、高校3校で、登校した児童生徒の元気な声が13日ぶりに校舎に響いた。これにより道内の公立校における臨時休校措置は全て解消された。 北海道によると、18日に再開した公立校は、通学路の安全と給水、交通手段の確保に時間がかかっていた。……

eye-catch_1024-768_takashina-school教育創造研究センター所長 髙階玲治

OECDのシュライヒャー教育・スキル局長が7月に来日し、日本の教育への提言を行った。その提言を要約すると、次のようである。 (1)学習指導要領の改訂実施を優先する(2)学校と地域社会との連携・協働関係を強化することで、包括的・全人的な教育制度を維持する(3)生涯学習を強化し、義務教育以外の教育へアクセスする経済的手段を拡大し、平等を促す。……

8月、文科省から2018年度の「学校基本調査(速報値)」が公表された。学校教育の全体像を統計の面から捉えることは教採対策においても重要である。 文科省では、学校教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにすることを目的として、主に幼稚園、小学校、中学校、高校、特別支援学校などを対象に毎年、学校数、在学者数、教員数、卒業者数、進学者数、就職者数などを調査している。 少子化が急速に進んでいるのは周知の事実であり、学校教育のあらゆる面にも影響を及ぼしている。……

文科省の遠隔合同授業の委託事業で、熊本県高森町と鹿児島県徳之島町は、小規模の学校や離島・山間地の教育課題の解決を目指し、3年間の継続的な取り組みを進めた。実践では、試行錯誤しながらも確実に児童生徒の学力向上が実現した。これらの実証地域にアドバイザーとして関わり、共通に見えてきた成果と学習活動のポイントとして、次の三つを挙げる。 ①多様な考えで学び合う学習活動 小規模校では、児童生徒の価値観や人間関係が固定化されがちで、多様な考え方やものの見方を学ぶ機会が少なくなる。……

雨晴クリニック副医院長 睡眠専門医 坪田 聡

睡眠と覚醒のリズムは、「体内時計」と「睡眠物質」の二つでコントロールされている。体内時計は、夜になったら眠くなり、朝になったら目が覚める、というのが働きだ。一方、睡眠物質は、長い時間起きていると睡眠物質が脳にたくさんたまって眠くなり、眠っている間に睡眠物質が分解され、量が減ると目が覚めるという仕組みになる。 この睡眠と覚醒のメカニズムから考えると、たくさん眠っても「寝だめ」はできない。私たちは、起きている間にたまった睡眠不足を眠ることで返しているだけなのである。 睡眠不足は「睡眠の借金」とも言えるが、脳内にたまった睡眠物質が分解されて借金がゼロになったら終わり。……

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