「未来の先生展2017」パラリンピック教材 模擬授業での活用も

4_本山日本財団パラリンピックサポートセンター推進戦略部・広報部ディレクター 本山勝寛氏に聞く

――読者にセンターの紹介を。

日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)は、東京2020パラリンピック大会の成功とパラスポーツの振興を目的に、平成27年5月、日本財団の支援により設立された公益財団法人。パラリンピック競技団体(28団体)が入居・利用する共同オフィスを設け、競技団体の支援を行うほか、パラリンピックスポーツの普及と、障害の有無にかかわらず、誰もがいきいきと過ごせるインクルーシブな社会の実現のため、さまざまな啓発活動や教育プログラムを展開している。創設2年目の28年には、伊調馨選手と並んで朝日スポーツ賞を受賞した。私自身は、教育・啓発プログラム全体を統括している。

――当日の発表内容は。

国際パラリンピック委員会と新たに共同開発したパラリンピック教材「I’m POSSIBLE(アイムポッシブル)」を活用した、パラリンピック教育の授業展開についてのセミナーを行う。前半に、ベネッセこども基金のご担当者と一緒に、教材説明と模擬授業を行ったあと、後半では、どのように教育現場で活用できるか参加者同士のグループワークや質疑応答の時間を設ける。同教材は国際版を基に、日本の教育現場でより使いやすいように、日本パラリンピック委員会とパラサポが、同基金と日本版を共同開発し、今年4月には全国の小学校に1校1セット配布した。また、東京2020教育プログラムの公式教材としても位置付けられている。

パラリンピック映像や実技授業の進め方映像、授業用シート(スライド形式・紙芝居形式)、教師用授業ガイド、教師用指導案などのキットが揃っているので、パラリンピックをあまり知らない教員でも、楽しくて分かりやすいパラリンピック授業がすぐに行える。パラリンピックという最高の教育素材を通して、子供たちにとってこれまでになかったような、共生社会への気づきや障害者理解の機会を提供できる授業を実践できる。

――読者へメッセージを。

障害者や共生社会への理解を深め、違いや個性を認め合える心を、子供たちに育んでもらいたい。「総合的な学習の時間や道徳の授業で実践できるような良い教育素材を探している」「オリパラ教育の授業を行いたいが、どのような授業をすればよいか分からない」等々の課題意識を持たれている教員や教育関係者に、ぜひお越しいただきたい。未来を創る授業を実践したいという先生方と一緒に、パラリンピック教育の可能性を一緒に考えたい。

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【プログラム名】「パラリンピック教育の授業展開 ~I’m POSSIBLEを活用した共生社会への気づきの授業~」(26日午後2時20分~3時50分)


「未来の先生展2017」は、(一社)「Teacher’s Lab.」(宮田純也代表理事)が主体となって行う非営利イベント(文科省など後援、教育新聞社特別協力)。8月26、27の両日、東京都江東区の武蔵野大学有明キャンパスで開かれる。21世紀型授業、国際系教育、オルタナティブ教育、ICTなどに関する約150のプログラムが行われ、教育関係者や有識者ら約200人が登壇。詳しいタイムテーブルや入場チケット購入などは、「未来の先生展2017」のサイトへ。