「未来の先生展2017」オンラインで世界から参加 反転授業の創始者も登壇

3_田原「反転授業の研究」代表 田原真人氏に聞く

――反転授業の説明と、バーグマン氏とご自身の紹介を。

反転授業とは、旧来は、教室で知識を与え、自宅で復習をして定着するという順序だったのを、「自宅で動画による授業を受け、教室ではグループで学んで定着させる」というように、自宅と教室の役割と順序を入れ替えた教授法。

ジョナサン・バーグマン氏は、FLGI(Flipped Learning Global Initiative)代表で、反転授業ムーブメントを牽引するリーダーの1人。世界中を飛び回り、反転授業の普及に尽力している。

私自身は、平成23年以前は、物理の予備校講師として働きながら、自分の講義を動画にしてネット配信する会社を経営していた。その後、カーンアカデミーなど、インターネット上に授業動画が無料で公開される動きを見て、時代を先取りしていく必要を感じて反転授業に取り組むようになった。24年には、反転授業を深く知るために「反転授業の研究」というFacebookグループを立ち上げた。このグループで反転授業やアクティブ・ラーニングのオンライン勉強会などを繰り返し行って学び合っているうちに、集合知による学びは、コミュニティ創造へと結び付くことに気付いた。その結果、メンバー数が4500人まで増え、同時にオンラインイベントやオンライン講座のノウハウの蓄積が進んだ。

特に28年にZoomというWeb会議室が登場してから、100人がオンラインの場に集まって、顔を見ておしゃべりできるようになり、オンラインのコミュニティ創造が加速している。これらの体験から、現在は、オンラインイベントの企画やオンラインコミュニティ構築のコンサルタントの仕事へ活動の幅を広げている。9月には、『Zoomオンライン革命』の出版を予定している。

――当日の発表内容は。

武蔵野大学の会場とオンライン会場とをつなぎ、会場の来場者と、日本中、世界中からアクセスする参加者とが、共に語り合うハイブリッドワールドカフェを開く。はじめに、反転授業の創始者のジョナサン・バーグマン氏と私が、「反転授業はどのような教育の未来を切り開くのか」をテーマにインスピレーショントークを行った後、メンバーを交代しながら2ラウンドの対話を行い、その後、全体共有する。会場には通訳がつき、日本語と英語の2カ国語で行う。

――読者へメッセージを。

社会のパラダイムが大きく変わろうとしている今、世界中の教師が教育から未来を創っていこうと試みている。国内外に漂う変革の空気を感じに来てほしい。そして対話によって、教育の未来を一緒に探究していきましょう。

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【プログラム名】「反転授業ワールドカフェ~世界の実践者と繋がって語り合う教育の未来~」(26日午前10時~正午)


「未来の先生展2017」は、(一社)「Teacher’s Lab.」(宮田純也代表理事)が主体となって行う非営利イベント(文科省など後援、教育新聞社特別協力)。8月26、27の両日、東京都江東区の武蔵野大学有明キャンパスで開かれる。21世紀型授業、国際系教育、オルタナティブ教育、ICTなどに関する約150のプログラムが行われ、教育関係者や有識者ら約200人が登壇。詳しいタイムテーブルや入場チケット購入などは、「未来の先生展2017」のサイトへ。