コミュニティ・スクールとしての連携 豊田市立西保見小学校

「違い」を認め合い、学び合う子供の育成

本校には、外国につながる児童が約7割在籍している。彼らの生活言語および教科学習言語能力の向上と、全ての子供たちが「分かった!」「楽しい!」と感じる授業づくりを目指して、本研究をスタートさせた。

二言語読書プログラムにおいて、それぞれの考えを共有しながら、あらすじ再生を行っている場面

学習教室の分類

DLA【対話型アセスメント】を実施し、その実態から日本語能力を評価して、大きく6つのステージに分けた。そして保護者了承のもと、外国につながる児童が学ぶ教室(国語・算数)を4つに分け、特別の教育課程による個別の指導計画に沿った学習活動につなげた。

(1)日本語教室ホップ

ステージ1、2の外国につながる児童で編制し、約60時間のホップカリキュラムを、国語の時間に学習する。

(2)日本語教室ステップ

ステージ2の外国につながる児童で編制し、約60時間のステップカリキュラムを、国語の時間に学習する。

(3)少人数教室ジャンプ

ステージ3の外国につながる児童で編制し、JSLカリキュラムを意識した授業を展開する。国語は、リライト教材を用いて在籍教室の学習に準じた内容を学習する。日本語能力アップを目指して、二言語読書プログラムに積極的に取り組む。

(4)在籍教室

ステージ4~6の外国につながる児童と日本人児童で編制し、ユニバーサルデザイン授業(焦点化・視覚化・共有化)を意識した授業を展開する。

◎日本語教室(1)

1年生は4つの学習教室には分かれず、取り出し授業を日本語教室(1)で行う。ステージ1~2の外国につながる児童で編制し、通年の日本語教室(1)カリキュラムを国語の時間に学習する。

※算数は、各教室の日本語能力に合わせて、学年相当の内容を学習する。

教科学習言語能力向上への取り組み

(1)二言語読書プログラム

読んだ本の内容を再話する「あらすじ再生」や「読書アルバムの作成」を実施し、読解力の向上や言葉の強化、知識の活用につなげる。楽しく活動しながら、読み書きの量と質を高めている。

(2)JSLカリキュラム

ステージ分けした子供たちの日本語能力に合わせて、「教科指導と日本語指導を統合して、学習活動に参加するための力を育成するカリキュラム」を組む。日本語での学習活動に前向きに取り組むことができるよう、必要に応じて母語支援を入れている。

コミュニティ・スクールとしての連携

地域学校共働本部を核とし、保護者や地域、外部機関との連携を推進している。中でも、読み語りは日本語能力向上のための重要な取り組みとして位置付けられ、地域の力を借りながら発展してきた。また、放課後学習教室は、家庭で宿題を進めることが難しい外国につながる児童のための学習の場となっている。

今後の課題

児童へのアンケート結果から、学習意欲の高まりや日本語能力の向上を見取ることができた。これを学力の向上と定着につなげていくことが、今後の課題となる。教科学習言語能力の向上を目指し、より効果的な学習指導体制を確立させていく。

(岡元敬子校長、文責・星野幸司主幹教諭)

本校/℡0565(48)2822。

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