ニーズに応じ新たに発音口形解説 NEW HORIZONデジタル教科書【ICT教育特集】東京書籍

文法解説教材
文法解説教材

特支でカスタム表示など可能に
■マルチOSへの対応、教材のさらなる充実

東京書籍のNEW HORIZON指導者用デジタル教科書が、平成28年度の教科書改訂に伴い、さらなる進化を遂げた。24年度版の発売から4年間、同社では教育現場から寄せられた要望に応えるべく研究を重ね、新たな機能・教材を搭載した。

まずは、対応するOSの見直しを行った。従来のものから開発の基盤をHTML5に変更することで、マルチOSに対応。これにより、Windowsに加え、iOS、Androidの端末でもデジタル教科書の使用が可能となった。対応するOSが増えたことで、教育現場での一層の普及と活用が期待できる。

次に、映像・アニメーションといったデジタルの特性を生かした教材の充実化を行った。これまでのデジタル教科書の映像資料では、教科書本文で取り上げられている内容を補足する映像が好評だったが、28年度版では、文法解説、発音口形、単語の使い分けといった、教育現場からのニーズの高かった教材を新たに収録した。

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単語の使い分けの解説教材(上)発音口形解説教材(下)

文法解説の教材では、Stuart先生が3年間にわたり、新しく学ぶ文法の要点を分かりやすく説明してくれる。授業に支障をきたさないよう、映像の長さが2~3分程度と簡潔にまとめられているため、既習事項の確認にも有効だ。またデジタル教科書には、教科書の内容を確認できるPDF形式のプリント教材も収録されているため、合わせて活用することで、学習内容の定着が期待できる。

単語の使い分けを解説するアニメーションでは、listenとhearなど、使い分けを誤りがちな単語について説明してくれる。キャラクターが用例を示しながら解説してくれるので、分かりやすく、親しみやすい内容となっている。

また発音口形についても、新たに解説する教材を用意した。映像とアニメーションを組み合わせて制作されており、生徒の理解を促すのに有効な教材となっている。視覚に訴える分かりやすい教材を簡単に引き出して提示でき、授業をスムーズに進められる点も、デジタルならではのメリットだ。

■特別支援教育向け学習者用教科書データ(EPUB3データ)を指導者用デジタル教科書に添付

特別支援教育向けに、既に「総ルビ・分かち書き・文節改行」のPDFデータを24年度から添付していたが、今回はそれに加えて、「EPUB3データ」も、指導者用デジタル教科書に添付した。

一斉指導の際に便利な教科書どおりの表示と、児童の特性に応じたカスタム表示や音声の自動読み上げを行い、視覚障害のある児童には、扱いやすいデジタル教科書になっている。

明るさや書体(教科書体)・文字サイズ・行間・文字色と背景色の組み合わせは、視覚特性や環境に応じて設定できる。そして、この設定を一度行うと設定内容を記憶していて、以後、EPUB3のデータを読み出したときは、全ての教科で同じ設定になるようにしてある。

教科書体の使用は、特別支援教育の教員から、以前から望まれていた。文字色と背景色の組み合わせについては専門家の指導を仰ぎ、実現した。

また文字拡大したとき、自動的に改行するリフロー表示を採用しており、見やすい拡大率に設定さえすれば、あとはスクロールして読み続けることができる。テキストの自動読み上げ機能は、さし絵の解説まで音声で読んでくれる。

さらにEPUB3では、画面に2種類のコンテンツを同時に表示できるので、教科書とPDFデータや動画を同時に表示して使うこともできるようになっている。EPUB3データは、どんな端末でも利用できるように、Windows/iOS/Androidに対応する予定である。

■タブレット端末用として学習者用デジタル教材を別売

オプションとして、学習者用デジタル教材を別売する。フューチャースクール・学びのイノベーション事業などで培った端末用教材ソフト開発の経験を生かし、生徒の主体的学習活動を支援するツールやコンテンツを提供する。

内容は、ドリル教材として、単語の意味を問う問題や文章の並べ替えの問題、リスニング教材として、教科書の本文や新出単語の音声データが用意されている。コンテンツはHTML5で制作して、Windows/iOS/Android端末のWebブラウザで動作する。

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