動画や写真など資料拡充【光村図書 28年度版デジタル教科書・教材】

コンテンツ一覧画面。資料や読みを深めるコンテンツが充実
コンテンツ一覧画面。資料や読みを深めるコンテンツが充実

読みを深める多様なコンテンツを提供

光村図書出版(株)の平成28年度版「中学校国語デジタル教科書(指導者用)」は、教科書会社など14社で構成されているコンソーシアム「CoNETS(コネッツ)」の共通ビューア(CoNETSビューア)を採用。収録コンテンツは、生徒の興味関心を高める動画資料や短時間で効率よい学習を可能にするフラッシュカード、生徒の読みを深めるための新たなコンテンツなど、日々の授業で活用可能なコンテンツが豊富に用意されている。その活用と特徴を同社の開発担当者に聞いた――。

CoNETSビューアは、これまで教科ごとに異なっていたページめくりや書き込みなどの機能を共通の操作で使うことができるのが大きな特徴。CoNETSビューアの本棚には、国語や理科や算数など、インストールしたすべてのデジタル教科書が発行会社を問わずに並ぶ。また、学校単位でライセンスが付与されているので、発行会社が違ってもライセンス管理が簡単だ。

今年4月から発売した平成28年度版「中学校国語デジタル教科書」は、資料性の高い動画資料や画像などのコンテンツが従来より倍増している。

動画は、50分程度の授業時間を考慮し、3分前後の短い映像を数多く盛り込んだ。説明的な文章においては、筆者自らが出演し、研究内容の紹介や解説をしてくれており、生徒たちの「読みたい」という気持ちを引き出す工夫がなされている。評論などの難しい文章でも、筆者のインタビューや問いかけなどを用意し、生徒たちに興味・関心をもってもらうことをねらった。それに加え、教師が用意することが困難である教材に即した動画資料も用意されている。

一方、文学的な文章では、登場人物の関係性を整理するためのコンテンツ(人物相関図)を新たに収録。「親子」「兄弟」「友達」などの関係性を示すスタンプや、「怒り」「悲しみ」「喜び」などの感情を表すスタンプも用意されており、教材本文の全体像をつかむことに一役買いそうだ。

本文から文章を抜き出せるコンテンツ(中学校国語デジタル教科書)
本文から文章を抜き出せるコンテンツ(中学校国語デジタル教科書)

また、教材本文から任意の言葉や文を抜き出し、抜き出した文を短冊状にして並べることのできる機能も新たに加えた。長い教材文の離れた場所にある表現を一画面に並べることができるので、構成をつかんだり、要旨をまとめたりする活動に役立ちそうだ。

このほか、支援が必要な生徒のために、本文を拡大できたり、全ての漢字に振り仮名をつけることができたり、画面が白黒反転できたりとさまざまな機能が用意されている。また、今後は、指導者用だけでなく学習者用のデジタル教科書の開発を進めたいと考えている。

新しくなった「中学校英語デジタル教科書」も好評だ。本文の音声については、速さや再生する登場人物を選べるのはもちろんのこと、任意の単語を隠したり、和訳を表示したりと本文を読み進めていく上での機能が充実している。本文のストーリーを実写化した動画も制作。リアルな場面で会話を学習できる。教科書で扱われているトピックについての動画資料もあり、英語を通じて多様な文化への理解を深め、世界を広げることができる。

「中学校美術デジタル教材」にも力を入れている。特におすすめなのは鑑賞用の図版。超高精細な図版を収録しており、筆触まで鮮明に再現できている。それに加えて、色・光・形など鑑賞や制作に役立つ資料性の高いコンテンツや、「彫刻刀の使い方」など制作に直接役立つ動画も充実している。中学校だけでなく、高校での活用も十分に対応できる内容だ。

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