子どもたちの“こころを育む活動” 全国大賞は横浜市立南吉田小学校に

【PR】
(公財)パナソニック教育財団
教育新聞ブランドスタジオ
iStock.com/Svetlana Krivenceva

 (公財)パナソニック教育財団(小野元之理事長)は2月9日、「2023年度子どもたちの〝こころを育む活動〟」表彰式を開催した。全国各地の団体から198件の応募があり、審査の結果、全国大賞1団体、優秀賞5団体、特別賞2団体の8団体が受賞した。

 同財団では、子どもの心を明るく育てるため「こころを育む総合フォーラム」(座長・鷲田清一大阪大学名誉教授)を組織し、全国的な活動を展開している。「子どもたちの“こころを育む活動”」はその一環として、学校と関わりながら、地域、家庭、企業など、さまざまな立場の人が共に行う活動事例を募集し顕彰するもの。

 今回、全国大賞を受賞したのは横浜市立南吉田小学校(神奈川県)の「国籍を超えて笑顔で結びつなげよう南吉田」と題する取り組み。活動内容は、外国籍等児童が全校の54%を占め、22の国や地域につながる子どもたちが学んでいる。同校で中心的役割を担う児童会が「笑顔で結びつなげよう南吉田」を合い言葉に、多言語あいさつ運動や国際読書会など多様性を尊重するさまざまな活動を行い、思いやりの心を育てている。児童会の多彩な創意工夫が周囲の大人たちを巻き込み、子どもたちも楽しんでいる点が高く評価された。

 受賞した同校の金子正人校長は「今年度も4月から2月の間に50人の外国籍の子どもたちが転入してくる学校であるが、周りの日本人の子どもたちは、明るく優しく接して、いつでも歓迎する雰囲気を持っている。私たち大人が見習う点がとても多い子どもたちである。今回の受賞をステップに私たちの活動を次につなげていきたい」と思いを述べた。

 優秀賞と特別賞を受賞した団体は次の通り。

 【優秀賞】

 ▽NPO法人にこっと秋田多機能型ケアベースにのに(秋田県)の「『にのに商店』~笑顔は続くよどこまでも~」▽山形県立置賜農業高等学校食愛プロジェクト(山形県)の「愛の輪広がれ!置農生の子ども食堂活動」▽NPO法人四街道プレーパークどんぐりの森(千葉県)の「遊んで育つ!こころが動くみんなの居場所」▽NPO法人プロジェクトサンタ(兵庫県)の「ガチャガチャでワクワクする時間を届けたい」▽NPO法人WeD(佐賀県)の「高校生の『〇〇したい』を応援する事業」

 【特別賞】

 ▽ねりま笑店街実行委員会ねりまキッズボランティア(東京都)の「練馬の街を練馬のこども達で元気にしたい!」▽吹田夢☆志団(大阪府)の「異年齢で学び・紡ぎ・創る『感動舞台』!」

 受賞団体の活動の詳細はこころを育む総合フォーラムのホームページを参照。