ニュース NEWS

6月18日朝に発生した大阪府北部地震で、同府高槻市立寿栄小学校の女子児童が、倒壊したプールのブロック塀にはさまれて死亡した事故を巡り、過去に校長が市教委に対し、ブロック塀の危険性を報告していたことが分かった。林芳正文科相は6月22日の記者会見で「事実関係や経緯をよく確認したい」と述べた。 寿栄小の田中良美校長が事故の起きたブロック塀の危険性を市教委に報告したのは2016年2月頃。……

政府は6月22日、登下校時の安全確保に関する関係閣僚会議を開催し「登下校防犯プラン」を決定した。全国の小学校の通学路を9月末までに緊急点検し、危険な場所の洗い出しと重点的な見守りなどの再発防止策につなげる。 会議では、防犯ボランティアの高齢化や担い手不足により、不審者が身を潜めやすい場所や児童が一人になる「見守りの空白地帯」が生じると指摘。……

少子化と教員の志望者減少で高校生をやむにやまれず青田買いへ――。奈良県教委は6月15日、小学校教員を目指す県内の高校生を6年間継続して育成する「県次世代教員養成塾」を今年10月に開設すると発表した。全国で初の試みという。県教委と県内の6大学が連携し、資質・能力を育成するプログラムを継続的に実施することで、小学校教員としての人間力や情熱、指導力を早期から養うのが目的。 連携する大学は▽奈良教育大▽奈良女子大▽帝塚山大▽畿央大▽奈良学園大▽大和大――となる。……

長崎県であった全九州高校大会のバスケットボール男子準決勝で、延岡学園高校(宮崎県延岡市)1年生の留学生が審判員を殴打したのを受け、佐藤則夫校長が6月18日、記者会見を開き、「誠にゆゆしき事態。絶対にあってはならないことであり指導力不足で多くの方にご迷惑をお掛けした」と謝罪した。 宮崎県バスケットボール協会の北郷純一郎会長は17日、「負傷された審判員の一日も早いご回復を願うとともに、ご家族、関係各位に対し心よりおわび申し上げます」とする謝罪文を公表した。……

EXILEのTETSUYAさんが6月20日、長野市立東部中学校3学年の選択科目「ダンス授業」を見学、教員らと意見交換した。見学後に「これから新しい授業モデルを形にして普及し、皆さんのお手伝いとして役立てられれば」と語った。 TETSUYAさんは2018年3月に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(社会人修士課程1年制)を修了。……

若年層の死因で最も多いのは自殺で、死亡率は他の先進国と比べて高いことが、厚労省が6月19日に公表した「自殺対策白書」で分かった。15~39歳までのどの年代においても自殺が死因のトップとなっており、同省は「深刻な状況」と警鐘を鳴らしている。 白書によると、全体の自殺者数は2010年以降減少を続け、17年は2万1321人(前年比576人減)となった。……

ニュース解説 COMMENTARY

eye-catch_1024-768_takashina-challenge教育創造研究センター所長 髙階玲治

〇全国公立教頭会の働き方改革への提案
学校の働き方改革が多様に論じられている。中教審の「中間まとめ」は教師の負担軽減のためにさまざまな提案を行っているだけでなく、スポーツ庁が中・高校の部活動の改善方策を提案しており、今後そうした動きは確実に学校に浸透していくであろう。 しかし、学校の働き方改革は部活動のみではない。学校の在り方そのものに関わる重要な課題が山積していて、中教審の特別部会は極めて難しい課題解決を迫られている。 今回、その顕著な課題の一つとして浮かび上がったのが、全国公立学校教頭会(全公教)の動きである。……

神戸市立中学の3年女子生徒が2016年に自殺した件において、事件直後に教員が同級生からいじめの存在などを聞き取ったメモを、市教委の首席指導主事の指示で隠蔽(いんぺい)していた事実が発覚した(本紙6月21日付既報)。これを学校教育関係者は、どう受け止めるべきなのか。 ■自校生徒の自殺でいじめが発覚したら 今回のテーマについて、正直、どう書けばよいのか相当に迷った。どう考えても、市教委と学校の対応を擁護することはできないからだ。 さりとて、問題の背景を的確に分析して、堂々と正論を吐いたとしても、ほとんどが教育関係者であろう本紙読者の共感を得られないだろう。それほど、この問題は教育界にとって根が深い、そして「しんどい問題」といえる。 改めて問うてみよう。……

eye-catch_1024-768_takashina-challenge教育創造研究センター所長 髙階玲治

新指導要領の理解・徹底は十分か
〇新指導要領の「理解」のさらなる促進を
すでに新学習指導要領の移行期が始まっているが、新しい教育への理解はどうであろうか。試みに次の「問い」を考えてみてほしい。 (1)「主体的・対話的で深い学び」が言われていますが、どうすれば「深い学び」と言えますか。 (2)学力の三つの柱の一つが「学びに向かう力」です。どのような「力」と言えますか。……

社説 OPINION

「まさか、こんなことは起きるまいと思った時、その『まさか』が起きる。安全管理に完全はない。想像力を持ち、訓練を通して常に見直して行かねばならない」 これは、2001年に発生した大阪教育大学付属池田小学校殺傷事件当時の副校長・矢野克巳氏が、今年3月の退職時に新聞取材に応じたものである(読売新聞、3月31日付)。多くの児童、教師が犠牲になった前代未聞の痛ましい事件であった。それからはや17年。当時、事件直後の混乱した校内の様子が繰り返し報道され、「何が起きたのか」という驚きを持って見ていたことが脳裏に鮮明に残っている。事件から学ぶべきことは伝わっているだろうか。 矢野氏が語った中からいくつかを拾ってみる(一部要約)。……

「教師がささいなことでも注意すると『うるせぇなぁ』『やってらんねぇよ』などと反抗的な態度に急変、さらに注意すると声を荒らげ、ひどくなると椅子を振り回すなどの暴挙に出る」。学校内でこんな行動をした子供に遭遇した先生方は、どの程度おられるだろうか。モンスターチルドレンと呼ばれる子供たちで、増加傾向にあるという。  このほかにも、以下のような行動をとるケースが多い。  ▽学校や教員の指導に対し、「意味分かんねえ」を連発する。……

 5月28日付の本紙「深掘り教育ニュース」でも取り上げたが、全国の小・中学校における教員不足が深刻な状況を迎えている。そうした状況に追い打ちをかけるように、新規採用教員試験の受験者が減少しているという。その結果、懸念されるのが教員の質の低下だ。授業などでの指導力はもとより人間性の問題も各方面から指摘される。事実、ここ数年、経験年数が5年未満の若い教員による不祥事が多発している。  文科省の発表によると、2016年度に懲戒処分を受けた教職員の数は合計8038人で、15年度の数と比較しても1718人多い。被処分者の年齢別の統計は出ていないが、東京都が毎月公表している服務事故による懲戒処分を受けた教職員の年齢をみても、18年1月~3月に教員経験5年以内と思われる23~28歳の教員が7人もいる。処分事由は、万引き(2人)、個人情報の紛失(2人)、身分証の偽造(1人)、教材費の横領・窃盗(1人)、酒気帯び運転による交通事故(1人)で、うち2人は懲戒免職処分、4人は停職処分である。個人情報の紛失以外は明らかに悪質な犯罪である。若いがゆえに起こしてしまったという理由では片付けられない性質のものばかりである。  服務事故は若手教員だけが引き起こすものではないが、学校における若手教員数の割合が増加する最近の状況では、何らかの対策をとる必要がある。…

学校経営 MANAGEMENT

eye-catch_1024-768_takashina-performance教育創造研究センター所長 髙階玲治

『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー(DHBR)』誌に連載されていた入山章栄准教授(早稲田大学ビジネススクール)の『世界標準の経営理論』が5月号で終わった。入山准教授は先進的な経営理論を極めて多岐にわたって収集・分析し、紹介する気鋭の経営学者である。『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』(日経BP社、2015)の著書もある。その連載の最終に当たって「経営理論こそが、あなたの思考を解放する」と述べている。 実のところ、私は経営理論は企業に役立つのか、と疑問に思っていた。もしも、優れた経営理論があったとしたら、企業に倒産などはなくなるはずである。しかし、実態は名の知れた大企業でも、黒字を生み出すために悪戦苦闘している。また、中小企業や商店経営等の消長は激しいものがある。 入山准教授も絶対的な経営理論はない、という。……

eye-catch_1024-768_morimoto_fin東京学芸大学教授 森本 康彦

 引き続き、eポートフォリオ活用のポイントについて説明します。 ⑥「主体性を引き出す学習目標を設定する」=旅行をするとき、人は必ず行き先とそこで何をするのかを決めます。学習も同じです。それは、学習目標(ゴール)と呼ばれています。よく「〇〇点取るぞ」「△△大学合格!」などを目にしますが、これらが単に、他者と比べてよい成績を取りたい、他者に負けたくないという遂行結果に着目した目標(遂行目標)ならばうまくいきません。点数を取ることが目的化されてしまい、暗記や攻略に走ったり、達成後に目標を見失い、燃え尽きてしまったりします。  今は「なりたい自分になる」ための目標(熟達目標)が求められています。……

eye-catch_1024-768_takashina-school教育創造研究センター所長 髙階玲治

子供への影響どう防ぐ
最近、教員の不足を嘆く声を聞くようになった。例えば、産休代替教員のなり手がなく、やむを得ず教頭(副校長)が学級担任を兼ねているという。 広島県では非常勤講師などが不足して、国語と理科の授業が一部できなくなったというニュースがある。他の県の例でも英語の授業がひと月ほどできなかったと聞く。かつては教員希望者が多く、教員不足のニュースをほとんど聞くことがなかったが、人手不足は小・中学校にまで影響し始めたのであろうか。 最近の企業等にみられる就職採用の動きはすさまじい。……

教育実践 PRACTICE

元東京都日野市立小学校長 京極澄子

学級を落ち着いた居心地のよい安心できる場所にするために五つの視点で環境を整えました。これは、「状況理解の悪さ」「見通しのなさへの不安」「関心のムラ」「不注意・多動」「二次障害」などの困難さにつながる子供の特性に対応したものです。学級環境を整えることは授業への参加を支える基盤といえます。 (1)場の構造化 教室では、迷わせたり、イライラさせたり、トラブルになったりしないように、見れば分かるようにします。清掃用具、提出物、ボールやごみ箱、子供の持ち物など全ての物の置き場を決めて整頓します。 (2)刺激量の調整 耳や目から入る情報に敏感な子は刺激量が多いと、疲れて集中を切らします。……

立命館大学教授 湯浅俊彦

日本体育大学柏高校では2016年2月よりトライアル、4月より契約による電子図書館サービス「LibrariE」を導入し、電子図書館「Nittaidai Kashiwa Digital Library」として電子書籍を提供することにより、生徒の学びに直結するさまざまな取り組みを行っています。… 筆者は、学校図書館における電子図書館サービス導入実態調査のために同校を訪問し、沖田綾子司書から電子図書館の利用状況、授業との連携、図書館活用の変化について詳しく話を聞くことができました。 同校の17年度の生徒数は1400人弱。……

世界の教育先進国といえば、北欧のイメージが強い。しかし、これまで世界各国の教育を調査研究してきた武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部の上松恵理子准教授が注目しているのが、ニュージーランドだ。5月初旬に2回目となる同国の学校視察を終えた同准教授が、改革により大きく変化した現在のニュージーランド教育について3回に分けてリポートする。

財政難からの教育改革 学校独自にファンディング

武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部准教授 上松恵理子

■世界各国の「いいとこ取り教育」
ニュージーランドは、かつて1NZドルが400円近かったほど豊かな国であった。しかし、EUの統合などが大きな打撃となり、財政は窮地に陥った。そこで同政府は、政策を大きく転換することでこの難局を乗り越えた。 当時の改革は、行政改革、医療改革から働き方改革まで多岐にわたる。医療については電子カルテを世界でいち早くとり入れた。個人のデータとして管理されているため、医療費だけでなく保険料にも関わる。さらに、国家公務員の6割削減や、国家事業の8割もの凍結、および中間組織を無くしITを使うことでコストカットを行った。もちろん教育改革も例外ではない。 いろいろな国を調査研究してきたが、ニュージーランドは各国のICT教育の良い所を取り入れた「いいとこ取り教育」といえる。……

企画特集 SPONSORED

未成年者飲酒防止のための指導事例を、全国の学校から募集する「2018年度未成年者飲酒防止教育“学校コンクール”」の応募受付が始まった。主催は「STOP! 未成年者飲酒プロジェクト」を推進するビール酒造組合。同コンクールの目的は、学校・地域が一丸となって未成年者の飲酒防止問題に向き合い、考える意識を高めること、そして未成年者飲酒が及ぼす健康への影響などの理解を促進させることにある。コンクール事務局は応募校への支援として、「飲酒状態体験ゴーグル」「アルコールパッチテスト」「ビールすごろく」などの体験用ツールを無料で貸出・提供する。昨年度のコンクールでは、優れた取り組みが多数寄せられた中、最優秀賞を小学校部門は埼玉県川口市立差間小学校が、中学校部門は広島県安芸高田市立高宮中学校が受賞した。未成年者飲酒防止教育を通じて、自己肯定感の向上や判断力の育成を図った2校の実践内容、成果などを取材した。

夏本番を前に、学校管理下で熱中症による事故を発生させないよう、 各方面から注意喚起のポイントや具体的な取り組みなどを取りまとめた。

平成31年度用高校教科書を教科書出版各社の協力のもと紹介する。

教員採用試験  EXAMS

月刊『教員養成セミナー』前編集長/教育ジャーナリスト 佐藤明彦

各自治体から続々と、今年度実施試験の志願状況が公表されている。全体として言えるのは、志願者数が減少傾向にあること。採用見込み数を減らした自治体においても、志願者数の大幅減によって倍率が下がるという状況が、各地で見られる。 全国最多の志願者数を集める東京都では、小学校の競争倍率が2.7倍となり、前年度(3.6倍)より0.9ポイント下がった。中学・高校に至っては前年度の9.7倍から半分近い5.0倍にまで低下するなど、過去に類をみない大幅低下となった。大阪府も、中学校で5.9倍(前年度7.7倍)、高校で11.7倍と(前年度13.1倍)と、軒並み倍率を下げている。その他の自治体も、中学校と高校を中心に、志望者減が目立つ。 志願者減の背景は、大きく二つある。……

 教員採用試験本番までもう1カ月を切った。試験直前に取り組むべきこと、さらに不安を取り除いて試験当日に実力をきちんと発揮できるようにするにはどのようにしたらよいか、などにつき見てみよう。
教育時事には自分の考えを
 筆記試験に関しては、不得意分野を克服することに力を入れる。1冊の問題集に絞って、繰り返し取り組むことも有効だ。時事問題の比率を高める自治体が多くなってきているので、十分な対策が必要だ。特に新しい学習指導要領については、必須である。  「教採試験における教育時事のキーワード」などをリンクしておいた。……

 7月に入るといよいよ採用試験の本番である。前回に続いて、「論作文で他と差をつける」ポイントを紹介する。
 教育時事の理解をしっかりと
  教育時事については、知っているかどうかということがまず必ず問われる。調査結果などの場合、細かい数字はともかくとして、全体的な傾向や課題等についてはしっかりと理解しておくことが大切だ。  また、内容や背景だけではなく、専門家の論評などにも、代表的なものだけでよいから目を通しておきたい。……

教育ICT EDUCATION ICT

立命館大学教授 湯浅俊彦

日本体育大学柏高校では2016年2月よりトライアル、4月より契約による電子図書館サービス「LibrariE」を導入し、電子図書館「Nittaidai Kashiwa Digital Library」として電子書籍を提供することにより、生徒の学びに直結するさまざまな取り組みを行っています。… 筆者は、学校図書館における電子図書館サービス導入実態調査のために同校を訪問し、沖田綾子司書から電子図書館の利用状況、授業との連携、図書館活用の変化について詳しく話を聞くことができました。 同校の17年度の生徒数は1400人弱。……

深掘り・小宮山教育新聞特任解説委員 小宮山 利恵子 (リクルート次世代教育研究院院長)

 今月初旬、米カリフォルニア州サンタクララにて開催されたAugmented World Expo USA 2018に参加した。今年で9回目となる全米最大級のAR/VR/MR(これらの総称がXR)に関するイベントで、約1万6千人が参加。テレポーテーションを使った基調講演から始まり、手品を見ているようなセッションも多く、未来を感じることができた。  1968年にAR/VRが登場してから今年で50年。XRは来年にかけてそのユーザー数は10億人に達すると言われている。既にXRが普及しつつある産業もあり、その動きは今後教育にも広がると考えられる。XRがどのように使われ、これからの教育では何が重要となってくるのか考察してみたい。 ■XRを使った学び  今回のイベントで印象的だったのは、Qualcomm社が紹介していた未来の学びだ。……

今日の学校教育において重要なのは、デジタル・ネットワーク社会に対応した教育実践を行っていくことです。それは単にデジタル教科書やデジタル教材、電子黒板やタブレットといったツールを使いこなすだけではなく、むしろ社会全体の構造的な変化に伴い、知識情報基盤そのものの変容を理解するということです。 つまり、体系的な知識を学び、論理的思考力を養うだけではなく、解が複数ある問いを考え抜いたり、他者とのディベートやプレゼンを行って、批判的に考える力(クリティカルシンキング)を鍛えたりすることが重要になってくるのです。教室で先生の言うことを拝聴するだけの授業ではなく、生徒自身がさまざまな情報資源を利用してアクティブ・ラーニング(能動的学修)を行うことこそが目的となってくるのです。 これまで「読書センター」と位置付けられていた学校図書館に、「学習センター」や「情報センター」としての機能が求められるようになってきたのも、まさにそうした変化の表れです。……

総合 GENERAL

児童生徒に貴重な「自然体験」の機会を与える学校林。小・中・高校で保有している学校は現在2492校で、直近の5年間では185校の減少、30年前と比較するとほぼ半数に減少していることが、公益社団法人国土緑化推進機構の調査で分かった。最も多く利用されているのは、「総合的な学習の時間」においてであった。

神戸大学附属中等教育学校は、「グローバルキャリア人」育成を教育目標に掲げ、地球的諸課題を踏まえながら国際的に活躍・貢献できる生徒の育成を目指している。ESDは教育目標を達成する上で重要な柱であり、次期学習指導要領でもその実践が強調されていることから、中高一貫教育の全教育課程(教科、総合学習、特別活動、課外活動等)に位置付け、教育改革の原動力として取り組んでいる。

米国のスタンフォード大学は、日本の高校生を対象とした、遠隔教育課程「Stanford e―Japan」を提供している。米国社会や日米関係に関する最先端の研究を英語で学べ、米国のトップクラスの学者と日本の高校生がオンライン上で議論を交わす。

コラム COLUMN

OECD(経済協力開発機構)は6月11日、「教員採用の自由度を高めることで、恵まれない地域の教員不足を解消できる」とするPISA(生徒の学習到達度調査)の報告書「有効な教員政策:PISAからの知見(Effective Teacher Policies: Insights from PISA)」を発表した。 この中で注目されるのは、多くの学校長は質の高い教員の不在が、恵まれない環境から抜け出したり、学習成果を改善したりする上で障害になると警告している点だ。ほとんどの国々で、問題の多い学校には、小規模学級を導入したり、教員1人当たりの生徒数を減らしたりする措置をとっていたが、3分の1以上の国々の最も恵まれない環境にある学校の教員は、最も恵まれた学校の教員と比べて質が低いか、経験が浅いかのいずれかだ。 高い実績を上げている国々の教員政策には、三つの共通の特徴があるという。……

メンタルトレーナー 加藤 史子

機嫌がいいときと悪いとき、どのような影響をもたらしているのか考えたことはあるでしょうか。 もしも先生の機嫌が悪いとしたら、児童生徒にどのような影響を及ぼすでしょうか。ピリピリした空気の中、先生の顔色をうかがい、本来集中すべきことにも集中できなくなり、結果を出すことが難しくなります。先生の機嫌がよければ、生徒は安心して集中できるので、結果を出せるようになります。 機嫌がいいと、人間関係が良くなります。仕事がはかどり、成果を出しやすくなります。……

大阪府立大学人間社会システム科学研究科准教授 伊井 直比呂
 今年1月、国連大学主催の国際教育交流事業の一環として、ユネスコスクール加盟校などを中心とする韓国教職員招聘プログラムが実施された。このプログラムは、東京での学校訪問を皮切りに岐阜県池田町(池田町教育委員会)、愛知県(愛知県教育委員会)、大阪府(大阪ユネスコスクールネットワーク組織)が受け入れ、各地で盛大な歓迎と充実した交流が行われたことが報告されている。  実施要項によると、同事業は2003年に開始、05年からは日本からの訪問も始まって相互交流の形態をとっている。これまで567人の日本の教員が訪韓し、1995人の韓国教員が日本を訪れている、貴重な学び合いの事業だ。  この日、大阪での韓国教員交流の場に臨場させていただいた。……

書評 BOOK REVIEW

道徳の時間が「特別の教科 道徳」になることで何が変わるのか。編著者は「現場の先生方にとって一番関心があるのは『評価をどうするか』だと思います」と述べる。

監修者である江口は、日本における法教育研究の第一人者であり、長年にわたり社会科の学習指導要領改訂に携わってきた。今日の社会科では歴史、地理、公民の各分野の中に、さまざまな今日的課題に対応した教育が組み込まれている。その教育的価値と新学習指導要領で示された社会的な見方・考え方との関係性を、社会科教育の研究者、実践者が検討を加えている。特に圧巻なのは第4章であろう。江口は冒頭の第1節で、高校公民科に新設された「公共」をはじめ、新学習指導要領の公民教育の改訂は充実したとは言えないのではないかと疑問視する。

「呪文のように繰り返して頭に叩き込む」「なかなか覚えられないから丸暗記している」。教員を目指す学生の中には、教職教養をこんなふうに学習する人も少なくないだろう。だがその条文や専門用語をなぜ学び、現場でどう生かすのか理解しているだろうか。そんな学び方の迷路に入ったときに道しるべになるのが、この教員採用試験対策本だ。「学校とつながることを意識」と前書きにもある通り、教育現場の空気が盛り込まれている。