ニュース NEWS

全国学力・学習状調査で中学校3年生を対象にした英語調査に関して、文科省の「全国的な学力調査に関する専門会議」(座長・耳塚寛明お茶の水女子大学教授)が5月25日、回答形式や採点方法などの案を、座長一任で取りまとめた。平成31年度から開始する見込み。頻度は理科と同様に3年に1度。

全日中は5月26日、都内で「第67回全日本中学校長会総会」を開催した。挨拶に立った会長の伊藤俊典東京都港区立白金の丘学園白金の丘中学校長は、「全国の中学校教育の充実・発展に向け、力を合わせて頑張っていきたい」と述べた。また来賓として出席した馳浩文科相は、さきごろメッセージとして発した「教育の強靱化に向けて」の趣旨や教職員定数の改善、夜間中学校の必要性などについて熱く語りかけた。 同会長は、▽全日中教育ビジョンの推進と再改訂▽東日本大震災支援員会の活動など、昨年度の取り組みにふれた。東日本大震災支援員会では、福島県で大震災により避難して開校している中学校を視察している。 総会で示された今年度の活動方針は、「中学校長は学校教育の課題を踏まえ、人間尊重の精神に徹し、『社会を生き抜く力』を育む教育を推進するとともに、学校からの教育改革を実行し、新しい時代に求められる学校づくりに向けてリーダーシップを発揮しなければならない」。 運営方針は、▽全国都道府県中学校長会相互の緊密な協調を保ち、中学校教育の振興を図り、国家社会発展に寄与▽国の諸改革の動向を踏まえた適切な対応▽校長の指導力向上を図り、国民の信託に応える中学校教育の創造――に努める、と示された。 今年度の新会長には、東京都新宿区立新宿中学校の榎本智司校長が就任した。 一方、馳文科相は「ゆとり教育か否かの議論は次のステージに移ろう」と語り「一人ひとりの個性や価値観の多様性を認め合うのを目指して子どもたちを育てていきたい」と強調した。 全国学力調査の過去問題をくり返し児童生徒に解かせていた問題については、改めて警鐘を促した。 不登校や夜間中学校にもふれ、「県庁所在地に夜間中学校が1校は必ずあるのが望ましい。基礎教育を学ぶ場所の提供と一定の経済的支援が必要だ」と訴えた。 また広島県府中市で進路指導を苦に生徒が自殺したとされている事案について、第三者委調査の結果を踏まえ、この1学期中に1つの方針を示す意向を示した。 さらに、教員が休みなく働き、研修ができていない現状を異常とし、スクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)、部活動の指導など、専門的な人に参加してもらうチーム学校を進める姿勢を強く表した。秋の臨時国会で、法改正も視野に入れて検討するとした。加えて「財務省に、教職員定数の配置について要求を出したい」と、教育に対する先行投資の重要性を訴えた。 「常に現場の声に耳を傾けながら、国の将来を担う子どもたちにどのような教育環境を整備していくかを肝に銘じ、真面目に取り組んでいく」と熱のこもった話をした。

中教審初中教育分科会教育課程部会は文科省で5月26日、社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(WG)の第13回会合を開いた。小・中・高校を通じて育成すべき資質・能力や科目内容、教材について議論した。

自閉症や学習障害がある人を支える改正発達障害者支援法が5月25日、参院本会議で可決、成立した。教育や就労の支援策の充実を図り、関係機関に切れ目のない支援を促す。

埼玉県は今年度から、5年間で進める県内交通安全施策の大綱「第10次交通安全計画」と実施計画策定に向けた対策会議を5月26日、さいたま市のさいたま共済会館で開いた。同安全計画では、参加体験型の交通安全教育推進などをうたい、学校での心肺蘇生法といった応急手当指導の充実も示した。 同計画では平成32年までに、「年間の県内交通事故死者数を125人以下に」「人口10万人当たりの県内交通事故死傷者数を366人以下にする」を目標に掲げている。 交通安全対策の重点については、学校訪問型教育をはじめ、交通安全をテーマに3世代が交流して進める学習を継続的に実施すると指摘。参加・体験・実践型の交通安全教育や通学路の安全に向けた歩道整備にも力を入れるとした。 応急手当の普及啓発では、教職員を対象にAEDを含んだ心肺蘇生法の講習を行い、指導力、実践力を向上させる点や、中学校の保健分野、高校の保健体育でも止血、包帯法、心肺蘇生などの応急手当指導の充実を目指す。 それらを踏まえた今年度実施計画では、小・中・高校生別の交通安全教育の視点を挙げる。 小学生は、家庭や関係機関、団体と連携して教育活動全体で行うとし、▽歩行者としての心得▽自転車、乗り物の安全な利用▽危険の予測と回避▽交通ルールの意味と必要性などを重点的に学ばせる。 発達段階に応じて、模擬信号機を活用し、歩行者として安全な通行の仕方を学ばせたり、自転車の正しい乗り方を指導したりする内容も盛り込む。校庭などを利用して体験・実践型の指導を行う。コース走行を織り交ぜながら安全運転の知識と技術習得を図る「子ども自転車運転免許制度」を生かした事例などを挙げる。 中・高校生では、スタントマンによる模擬交通事故シーンを見学し、事故の恐ろしさを体験しながら交通安全意識を高める実践例などを取り上げている。

東京理科大学で5月25日、第2回「笑育(わらいく)」の講座が行われ、タレントでフリーアナウンサーの上田まりえさんがゲスト講師として登壇した。

ニュース解説 COMMENTARY

『初等教育資料』2月号(東洋館出版)は、「創造性を育む教育活動の推進」が特集である。教育基本法や第2期教育振興計画、あるいは次期教育課程の「論点整理」などに「創造」の文言は主要な役割として登場する。例えば、「創造性を備えた人間の育成」「自立・協働・創造に向けた一人一人の主体的な学び」「新たな価値を創造していくとともに、新たな問題の発見・解決につなげていく人間であること」などである。

社説 OPINION

中教審は5月17日に開いた教育振興基本計画部会(北山禎介部会長)の会合で、懸案となっていた「子どもの貧困」など教育格差の問題解決に向けて本格的な審議に入った。1カ月ほど前の4月18日、馳浩文科相からの諮問、2030年以降の「第3次教育振興基本計画の策定」を受けての検討だ。

学校経営 MANAGEMENT

危機管理の3段階5機能に則ると、不登校の危機管理は、リスクマネジメントにおける自己有用感等の涵養(開発的)および予期不安等の早期発見(予防的)、クライシスマネジメントにおける教育相談・家庭訪問等(問題解決的機能)や専門機関との連携(治療的機能)、そして、ナレッジマネジメント(他の事案に学ぶなどして再発防止を図る)という流れになる。

教育実践 PRACTICE

前回まで、通常学級ですべての子にソーシャルスキルが必要である、と述べてきました。では、どのような子どもたちが特にその対象と考えられるのでしょうか。私が気になっている子どもたちの傾向は、次のようなものです。

企画特集

今回のICT教育特集は、5月18~20日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される「第7回教育ITソリューションEXPO(EDIX)」の見どころを中心に、教育業界におけるICTのトレンドを紹介します。 デジタル教科書、教育ソフトなどのコンテンツ。タブレットPC、電子黒板、校内LAN・ネットワークなどのICT機器。校務支援システムなどの学校業務支援。プログラミング教材などの最先端の学びなど。 ◎「第7回教育ITソリューションEXPO(EDIX)」の見どころ 最先端の技術や製品を展示 プログラミングの体感や講演 デジタル教科書で模擬授業 CoNETSがEDIXで ◎ 最新のICT教育ツールを紹介 富士ソフト みらいスクールステーション 大きな設備不要で簡単操作 東京書籍 ニーズに応じ新たに発音口形解説 NEW HORIZONデジタル教科書 帝国書院 見てさわって社会科学ぶ 無料アプリで動画や問題 ◎ 関連ニュース 小学生がプログラミング楽しく経験 全国の会場で

教採対策  EXAMINATION

連載「教育実習を成功させよう」の終わりに、もう一度、児童生徒とのふれあいの重要性を強調するとともに、そのポイントを示しておく。

教育ICT EDUCATION ICT

総務省はこのほど、学校や教委がクラウドをはじめとする教育ICT環境を導入するにあたり、参考資料となるガイドブック「教育ICTの新しいスタイル クラウド導入ガイドブック2016」を公表した。クラウドなどの導入に関して、学校や教委が抱える課題を挙げ、それらに対応していく形でプロセスを明示。協働学習やテレビ会議システムといった活用例も盛り込んだ内容となっている。

総合 GENERAL

「ESDって何?」。よく聞かれる。もちろん説明されている文献もある。中には分かりやすく説明しますと書いてありながら、ますます難しくしている文章も散見される。

コラム COLUMN

古書のネットオークションで、思いがけなく『綴方風土記』を手に入れた。60年ほど前、担任の先生から紹介され、母校の図書室で読んで以来の対面だ。

書評 BOOK REVIEW

次期学習指導要領に向けた改訂の審議が行われている。その中で児童生徒に育成すべき資質・能力について、▽何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)▽知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力)▽どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(人間性や学びに向かう力)――の3つの柱が示されている。