スウェーデンでは、行政手続きや電子決済サービスをはじめとして社会のさまざまな場面でデジタル化が進んでいる。それらをさらに進め、イノベーションを促進してデジタル化の可能性を追求しようという国家戦略を描いている。学校のデジタル化はその中で重要な役割を担う。しかし一方で、近年、デジタル版ではなく印刷媒体の教科書を見直す動きが広がっている。
世界中で教育問題が深刻化している。共通の問題もあれば、それぞれの国特有の問題もある。4月4日に米調査機関ピューリサーチセンターが『現在の米国の教師が置かれている状況』と題する調査報告を発表した。公立の小学校、中学校、高校の教員2531人を対象に、昨年10月17日から11月14日にかけて行われたものである。調査内容は「教員の仕事の満足度」「教員の仕事の仕方」「公立学校の生徒が直面する問題」「教室での課題」「教員が保護者の関与をどう見ているか」「教員の公立学校の現状に対する評価」と極めて広範にわたっている。
コペンハーゲンから電車で30分ほどの郊外に、古い時代の農村部の景観が広がる。野外博物館「フリーランドムセー」だ。広大な敷地を歩いていると昔の農村にタイムスリップし、懐かしいような、素朴な豊かさを感じる。そんな野外博物館の設立背景と意図、そして現代の役割を探った。
人口わずか133万人で、GDP(国内総生産)は世界102位、1991年にソ連から独立した小国家エストニアは2022年のPISAで、数学的リテラシーは欧州1位、読解力は欧州2位、科学的リテラシーは欧州は1位にランクされている。生徒と教師の幸福度もトップクラスにある。経済的に豊かではなく、教育予算も限られているエストニアの教育の成功には、どんな秘密があるのだろうか。