教育関係者向けのセミナーと展示会で、教師のための教育イベントとして知られている「NEW EDUCATION EXPO 2024 東京」が「学びの未来を、共に拓く。」をテーマに6月6~8日の3日間、東京都江東区有明の東京ファッションタウンビルで開催される。明日からの授業に、これからの学校運営に役立つ情報を伝える多様なセミナーは、有識者や学校現場の教師を講師に行われ、例年参加者に高い満足度を与えている。展示会は教育ICT製品やサービスを中心に最新のシステムから教材まで多数の企業が出展する。主な内容を以下に紹介する。
《6月6日》
◎基調講演
「世界人類に貢献する人材を育てる大学」/早稲田大学総長田中愛治(10時~11時30分)。
◎特別講演
「学生・地域・大学そして学びの幸福な関係~『学修者本位』・『地域との一体化』、どこまで本気ですか?~」/共愛学園前橋国際大学学長大森昭生(13時~14時30分)。「生成・マルチモーダルAIと大学の社会的機能」/中央大学国際情報学部教授須藤修(15時40分~17時10分)。
◎セミナー
【10時~11時40分】「教職員による大学改革をいかに進めるか~経営層から中堅・若手まで、全ての関係者に役立つ思考と実践~」。「大学のAI・データサイエンス教育の進め方~生成AI対応も必須~」。「未来を創る教室~好奇心を燃料に、子どもも教師も成長するPBLとSTEAMの探究~」。
【13時~14時40分】「AI時代で必要となる人材と大学教育とは?~新学部構想等のエビデンスとなり得る数万人調査の結果データを通じて~」。「変わる図書館!学校連携&アウトリーチに取り組む最新図書館事例」。
【15時40分~17時20分】「シン・対面授業2~学習者中心の授業と学習環境デザイン~」。「図書館等の災害アーカイブ資料を教育等でどう活用するか」。
《6月7日》
◎基調講演
「我が国の教育改革の現状と課題~PISA2022調査結果等を踏まえ~」/東京大学教授・慶應義塾大学SFC特任教授鈴木寛(10時~11時30分)。「今後の学びの在り方~変化の激しい時代に何をどう『学ぶ』か~」/(公財)東京財団政策研究所所長安西祐一郎(15時40分~17時10分)。
◎特別講演
「アメリカの教育事情~日本人女性による学校創設から25年間の運営~」/シアトルシンフォニー役員理事・シアトル熱中小学校校長清水楡華(13時~14時30分)。
◎特別セッション
「【全国ICT教育首長サミット】Next GIGAが日本の未来を変える~先進的ICT教育自治体のトップが語る未来の教育~」(13時~14時40分)。
◎セミナー
【10時~11時40分】「Next GIGAを見据えた教育の情報化」。「1人1台環境のセキュリティを改めて考える2.~Next GIGAスクールを見据え~」。「GIGAスクール構想第2期で求められるICT支援員の資質・役割」。
【13時~14時40分】「教育データ活用で何がどう変わるのか~経験者が語るデータ活用の留意点~」。「教員の働き方改革最前線!~校務DXによる業務改善~」。「新しい学びを創造する学習空間と教職員スペースの創出のアイディア」。「NEXT GIGAにおける目標KPIを達成するために~自治体・教員・児童生徒の3方良し マイクロソフトのAI活用の展望~」。
【15時40分~17時20分】「量と質から考える『教員不足』」。「個別最適・協働的な学びを支える情報活用能力の育成~最適な学びを実現する~」。「GIGA環境下におけるネットワークの最新事例~ゼロトラストやネットワーク分離~」。「インクルーシブを含めた海外の学校施設の先進事例」。「教育情報化の現状と次代のための教育を考える~台湾での問題解決型学習、STEAM、プログラミング教育から~」。
《6月8日》
◎基調講演
「教育の情報化の現状と課題」/東京学芸大学教職大学院教授堀田龍也(10時~11時30分)。「『自立した学習者』をどう育てるか~子どもの学びと教職員の学び~」中央教育審議会会長荒瀬克己(13時~14時30分)。「活動から立ち上がるキャリア教育を目指して~ウェルビーイングの視座から~」/学校法人桐蔭学園理事長・桐蔭横浜大学教授溝上慎一(15時40分~17時10分)。
◎セミナー
【10時~11時40分】「小学校での1人1台端末を活用した公開授業と振り返り(第2学年 教科:道徳)※参加は教職員に限ります」。「GIGAで授業・学校がどう変わったか~実践事例を通じて考える~」。「デジタル・シティズンシップ 生成AIの倫理的課題とELSIの観点から考える」。「教育データ利活用の今とこれから~相互運用で実現する教育DX~」。「大量のアカウントをどう管理するか?~Next GIGAに向けた現状整理と準備~」。
【13時~14時40分】「すべての子供が確実に学ぶ授業づくり~基盤としての1人1台端末とクラウドの活用~」。「生成AIを学校で活用しよう~授業や校務での具体的な活用方法、教えます~」。「学習者用デジタル教科書の現状と今後~数学、英語を中心に~」。「生徒を驚かせ、科学の世界に惹きつける実験授業」。
【15時40分~17時20分】「『主体的・対話的で深い学び』を改めて考える~『個別最適な学び』と『協働的な学び』の一体的な充実~」。「教育委員会が変わる・学校が変わる・教師が変わる~GIGAスクールを捉え直す~」。「これならできる学習ログ活用・実践事例~各種研究を通じたエビデンス駆動型教育~」。「生成AIを活用した授業づくり」。「今のままで大丈夫?小学校の情報教育と探究の新たな実践」。「AI時代到来!生徒と考える今必要な情報モラル・リテラシー」。
なお、6月14~15日には大阪市中央区の大阪マーチャンダイズマートで「NEW EDUCATION EXPO 2024大阪」が開催される予定。NEW EDUCATION EXPOに関する詳細はホームページまで。