令和7~10年度使用中学校教科書特集【理科】

【協賛企画】中学校教科書特集2024
協賛各社
教育新聞ブランドスタジオ

東京書籍株式会社

新編 新しい科学(西原寛ほか)

■特色①導入で引き込まれ、日常生活や社会とのつながりが見える

 既有の知識や生活経験との間に認知的葛藤が生じる問いかけ、試行錯誤が生じる活動などを節の導入で設定し、主体的な学びを促す。学習したことと日常生活や社会とのつながりを認識できる活動や読み物で、理科学習の有用性を実感できるようにした。

■特色②誰もが探究的に学べる

 誰もが探究的に学ぶことができるように育成される資質・能力、探究の過程、理科の見方・考え方を可視化した。探究の流れに沿ってじっくり取り組む節「じっくり探究」を設定し、「学びのライン」でつなげることで、探究の過程を意識できるようにした。また、探究の過程を見開きごとに確認できるように、脚注の「学びのフローチャート」で可視化した。

■特色③紙とデジタルの組み合わせで学力向上をはかる

 紙の教科書だけでは理解の定着が難しい内容や興味・関心を喚起する内容など、一人一人の理解度に合わせてデジタルコンテンツを利用できるようにした。つまずきやすい内容には例題とその考え方を示しつつ、デジタルコンテンツも用意することで、基礎・基本の確実な定着をはかる。

 

学校図書株式会社

中学校科学(霜田光一・森本信也ほか)

■ミライ教科書

 ―どこでも・いつでも・だれでも教科書―

 教科書各ページのQRコードからは、教科書全ページをウェブページとして再構成した「ミライ教科書」を使用できる。「ミライ教科書」では、日本語の習得に課題のある生徒でも主体的に学べるように、教科書本文を切り替え、「ふりがな・分かち書き」表示や、6カ国語への翻訳が可能である。また、チャットボットが搭載され、生徒が学習に関する質問を打ち込むと、教科書の記述に基づき正確な回答をおこなう。ほかにも多様な機能があり、個に応じた学びに適している。

■OECDの教育目標

 ―世界を切り拓いていくための知識・価値づくり―

 探究的な学習を通して、他者との協働により創造的に考え解決していくこと、身のまわりをより良く変えていくことの重要性を紙面で投げかけている。囲み「理路整然」では、さまざまな仮説を検証する方策などに注目することで、論理的な考え方を育み、多様な解決方法を身につけられるよう工夫している。さらに、各単元はじめの「学びのあしあと」では、学習の前後での自己の考えの変容を記録する活動を通して、自己調整の力を育めるよう配慮した。

 

教育出版株式会社

自然の探究 中学理科(室伏きみ子、養老孟司ほか)

■編集の基本方針

 本書は、「自然を探究する学びを通して、仲間とともに主体的に未来をひらく力が身につく教科書」をめざして編集した。

■編集上の特色

 ①「探究の進め方」を各学年の巻頭に配置し、折り込みにより、いつでも参照できるようにした。また、冒頭に「疑問から探究してみよう」を設けて、生徒の資質・能力を効果的に育成できるようにした。加えて、各単元の「学習前の私」「学習後の私」により、主体的・対話的で深い学びを実現するよう工夫した。

 ②「要点をチェック」「要点と重要用語の整理」などのまとめと、「基本問題」「活用問題」「学年末総合問題」などの問題を通して、学力の定着を図る。

 ③認知を助ける「3Dモデル」「360。動画」「(音の波形の表示などの)アプリ」や、学習を支援する「動画」「グラフシート」「フラッシュカード」などのデジタルコンテンツを充実させ、個別最適な学びに対応している。

 ④AB変型判を活用して資料性の向上を図り、かつ脚注を用いた読みやすいレイアウトを採用した。

 ⑤観察・実験は、実施しやすさや安全に配慮した。

 ⑥SDGsをはじめとする今日的話題を取り上げた。

 

株式会社新興出版社啓林館

未来へひろがるサイエンス(大矢禎一ほか)

■編集の基本方針

 [探究]だれもが探究的に学べる。理科への興味を引き出す。学びをふり返り、確かな学力が身につく。

 [ICT]1人1台端末を効果的に活用できる(個別最適な学び)。「見るコンテンツ」から「使えるコンテンツ」へ(協働的な学び)。「探究する力」が育成できる(豊富な資料)。

 [SDGs]教科書全体で SDGsの教材を提供し、問題意識をもつことができる。

■教科書の特色

 ①生徒が主体的に探究する「探Q実験」を設定。探究の記録に使える「探Qシート」は紙とデータで配付。「Action活用してみよう」という学びを活用する場面が充実。

 ②身近な問いから学びをスタートする「学ぶ前にトライ!」や、導入動画「はてなスイッチ」で、生徒の興味や疑問を引き出して授業ができる。

 ③3観点の評価場面に活用できる「Reviewふり返ろう」を新設。学び方をふり返り、学びを調整しようとする姿を見取る機会となる。

 ④QRコンテンツ数は、現行本の約1・5倍増(3学年で587個)。端末で使えるオシロスコープや、動画を見て答えるCBT形式の問題「動画でチャレンジ!」など魅力的なコンテンツが豊富。

 ⑤巻末には、SDGs目標達成に向けた全国の活動や科学技術を紹介した特集を掲載。