令和7~10年度使用中学校教科書特集【美術】

【協賛企画】中学校教科書特集2024
協賛各社
教育新聞ブランドスタジオ

開隆堂出版株式会社

美術1、美術2・3(大坪圭輔ほか)

 多様な授業展開に対応できる教科書を目指し、編修した。

■見て、触って、楽しめる表紙

 『美術1』では「グエル公園(ドラゴンの噴水)」のツルツルとしたタイルの質感を、『美術2・3』ではゴッホの「ひまわり」のデコボコとした筆跡を味わうことができる。生徒の興味・関心を高めることができる表紙である。

■確かな学力が身につく教科書

 基本的に4ページ構成で各題材のねらいや内容をわかりやすく示し、表現と鑑賞の一体を意識した。「今、何を学んでいるのか」「この学習で何が身につくのか」を示すことで、生徒の意欲を高め、主体的・対話的で深い学びを実現する。

■授業で活用しやすいデジタルコンテンツ

 各種コンテンツにより学習を深めることができる。授業の導入で活用できる「はじめに」の動画を、すべての題材に設定している。生徒の制作様子の動画によって、題材の見通しをもたせることができる。また、ワークシートは3種類あり、授業の記録や評価などに活用することができる。

■美術の学習を広げる工夫

 SDGsに関わる内容や他教科との関連、キャリア教育などを意識して編修した。これからの複雑な社会を生き抜く力を養う。

 

光村図書出版株式会社

美術

 生徒の自由な表現をサポートし、新しい鑑賞体験を提案する教科書。

■編集の特色

①別冊の資料集

 中学校3年間で必要な資料を、1年別冊「資料」として1冊にまとめた。A4判、36ページとコンパクトなので、タブレット端末などと一緒にいつでも気軽に持ち運んで活用できる。生徒が自分の発想に合わせて技法や材料を選べるように内容も工夫している。QRコンテンツとして技法動画なども豊富に用意した。

②授業が見える紙面構成

 紙面は「表現」と「鑑賞」の相互関連を意識した、授業の流れが見える構成にしている。また、主要な表現題材には、授業を丹念に取材した「みんなの工夫」を設定し、発想の異なる複数の生徒の制作過程を紹介している。生徒が自作について語る動画も視聴できる。

③新しい鑑賞題材

 「体感ミュージアム」として設定した鑑賞題材では、紙面に大きく鮮明な図版を掲載するとともに、多彩なQRコンテンツを用意した。タブレット端末などで、図版に書き込めるツールを活用したり、作家の生涯などを解説する動画を視聴したりして、生徒は作品を多様な視点から体感し、鑑賞を深めることができる。

 

日本文教出版株式会社

美術1、2・3上、2・3下(村上尚徳・大橋功ほか)

■<鑑賞の入り口>から始まる指導しやすい紙面

 新しい教科書は、美術科教員の現状を考慮し、指導経験の浅い教師や、講師、臨免、再任用などのさまざまな立場でも指導がしやすいよう紙面構成を改善した。

 題材の主発問として生徒に投げかける<鑑賞の入り口>を新設、見方・感じ方を促す<造形的な視点>、発想構想の手立てとなる<表現のヒント>の3要素で指導しやすく学びやすい紙面にした。

■すべての題材に導入動画のQRコンテンツを新設

 スムーズに授業が開始できるよう、生徒自身が自分ごとに捉えて主体的に活動できる構成とした。また教師の授業準備の負担が軽減できるよう、紙面の作品や貴重な鑑賞資料などを収録、2分程度の内容で授業の導入を手助けできるよう配慮した。

■表と裏表紙を一体で掲載した教科書

 大きく掲載した表紙作品が巻頭オリエンテーションの内容まで一体的掲載され、学びが一貫した各学年の入り口になっている。3学年3作品による授業開きにも適した構成。

 これら教科書全体を通して、各学年の成長にあわせて美術を学ぶことができ、目標と評価が一体的に扱われた構成で安心した指導ができる教科書となった。