NEW HORIZON(阿野幸一ほか)
GIGAスクール構想のもと、ICTを活用しながら英語でつながる心豊かな「体験」を、クラスのみんなで共有できる教科書であるために必要な題材と、それを広げたり深めたりする学びのツールを工夫した。英語学習において、誰一人取り残さない授業をめざす。中学生の発達段階に配慮して身近なSDGsやダイバーシティに絡めたテーマを重視している。
国際社会で英語を使って自分の思いを表現するという重要な力を身につけるために、いつでも、どこでも、何度でも使える音声と映像をQRコンテンツと指導者用デジタルに搭載。
①デジタル用例辞典②音声認識機能③文法解説や学び方動画④カナダの中学生の学校生活、家庭生活紹介動画⑤日本や世界の名物、名所などを紹介するカード型読み物を搭載したデジタルマップ――などがその一例である。
デジタル用例辞典は、生徒が伝えたい内容を、教科書本文に立ち返って表現できる本文検索機能。上記デジタルコンテンツは各単元末で生徒のゴールの姿を見とる活動でフル活用できる。音声認識機能も指導書に用意している。
単元数、構成、語彙、紙面デザインについても一巡目の使用実態を踏まえて精選し、学びやすさに配慮。
Sunshine English Course 1・2・3(卯城祐司ほか)
「英語を学ぶ楽しさ」を体感しながら、確かな力がつけられる教科書を目指して編集した。
■基礎・基本の定着
通常課は、新出表現を理解・習得する「Scenes」、楽しく簡潔に題材を導入できる「Tuning in」、読解力と思考力を鍛える「本文」、本文を振り返り、自分のことばで再話する「Review&Retell」、本文題材と関連したテーマで自己表現する「Action」で構成。習得した知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力を無理なく育むことができる。
■到達目標が明確
パフォーマンス活動を行う「Our Project」を、3年間を通して8か所に設置。Our Projectを到達目標として、生徒は各課の学習に主体的に取り組むことができ、教師はバックワードデザインの指導計画が立てやすい。
■自ら学ぶ生徒の育成
音声、アニメ、実写動画、単語学習アプリなど、二次元コードからアクセスできるコンテンツを充実させ、生徒の主体的な学びを支えられるように配慮した。また、新設の「Coffee Break」では、英語のオノマトペや略語などを取り上げ、さまざまな角度から英語に興味を持てるように工夫した。
NEW CROWN
■4つの特色
①ストーリーと話題
生徒たちが知的好奇心を生かして主体的に学べるよう、個性豊かなキャラクターたちが活躍する物語と、中学生の発達段階に合った話題を用意。
身の回りの問題から社会課題まで、中学生の目線で題材を深められる。
②デジタルコンテンツ
個別最適な学び、多様な学び、さらには家庭学習も含めた自学自習もサポートできるよう、フェーズフリーなコンテンツを豊富に用意。
二次元コード参照先サイトでのアニメ・動画、発音チェックや辞典機能に加え、Lentrance:プラットフォームによる学習者用デジタル教科書では、特別支援機能、多言語機能なども提供。
③小学校からの橋渡し
小学校で育んできた英語への学習意欲を継続しながら、中学校の学びへとスムーズに接続。
小学校振り返り部分のページは幅を短くし、いつでも開けるよう工夫。
④学びやすい構成
中学校卒業時の目標達成に向けて、学年ごと、学期ごと、単元ごとと、段階的にゴールを設定。
順を追って一つ一つクリアしていくことで、身についた力を実感できる教科書構成を実現。
ONE WORLD English Course(本多敏幸・金森強ほか)
■編集上の基本方針
①スムーズな小・中接続――中学校英語の入り口は、小学校で養った素地を生かしながら、やさしく無理なく中学校での学習へとつなげていく。
②「生きた英語」の習得――本文理解や語彙・文法の習得にとどまらず、コミュニケーションを通して自分の言葉として英語を使う力を身につけさせる。
③未来をひらく多様な題材――日常的なテーマにとどまらず、生徒が知らない世界に触れ、幅広いテーマについて学び、思考する機会を用意する。
④充実したデジタルコンテンツ――教科書の二次元コード〈まなびリンク〉や学習者用デジタル教科書のコンテンツを充実させ、生徒の「学びたい」という意欲に応える。
■編集上の特色
①小学校の既習事項はSpringboardや1年生の序盤の課で丁寧に復習する。
②各課のPart 1,2に設けたThink&Try!で、本文中の場面・状況を利用した言語活動を行い、思考・判断・表現力を養う。巻末にはその活動に役立つヒントも掲載。
③課間に配置されたActivities Plusを帯活動などで活用することで、即興的なやり取りに慣れさせ、話す力を育成する。
Here We Go!ENGLISH COURSE
生徒が学びの主役になる教科書。
■編集の特色
①確かな英語の力を育む
各学年、学期、単元で生徒が身につける資質・能力を明確にし、目標達成までのプロセスの「見える化」を図った。言語活動を系統的に編成し、インプットとアウトプットを繰り返すことで、資質・能力の育成と定着ができるようにした。生徒に身近なキャラクターが活躍するストーリーを原動力に本文に繰り返し触れ、発信につなげられるようにした。
②自律的学習者を育成する
生徒が自分自身で英語の力を高められるような教材を随所に設けた。学習の際に、教科書を戻ったり進んだりして繰り返し参照し、自ら取り組み方を工夫・改善することで、粘り強さや自分に合った学び方が身につくようにした。
③学びを、社会生活や未来につなぐ
実社会で英語を使う場面や地球全体で取り組むべき課題を扱った教材を豊富に用意した。世界で活躍する同世代の人物の目線を通してさまざまな課題に向き合うことで、現代社会が抱える課題に気づき、よりよい社会の形成に主体的に参画する態度が育つようにした。
BLUE SKY English Course(馬場哲生ほか)
■編集の基本方針
①確かな英語力を育成する教科書
②生徒の興味・関心と現代の諸課題に対応する教科書
③指導と評価の一体化を実現する教科書
④ICTを効果的に活用できる教科書
■教科書の特色
①丁寧な小中接続
小学校英語から中学校での学習にスムーズに接続できるよう、活動や言語材料の配列、目標設定などを工夫した。
②「聞く」活動を充実
「聞くこと」の思考力・判断力・表現力を育成する活動として、Listen & Thinkを新たに設定した。
③目標の明示
指導と評価の一体化が図れるように、各単元の目標やCAN―DO Listを作成し、先生も生徒も「何ができるようになるのか」のイメージをもって学習に取り組むことができるようにした。
④即興で話す力を養う
「即興で」話す・伝え合う力を育成するための活動を、Enjoy Chattingをはじめ、随所に掲載した。