「『音読』で、全員が笑顔ですごせる学級をつくる。」これは、音読詩集監修の白石範孝先生のお言葉です。声を出し、聞く姿勢を形成することで人間性を育成する。あるいは、情緒的に、また、論理的に詩を読み解き、声をつくり、頭と心を育てる。「こえを前に ことばを心に」とあるように、音読詩集を通して、子どもたちが声を届け合い、心を豊かにすることで、学級にさらに笑顔があふれるようにという願いが込められています。
この詩集では、それぞれの詩がもつ性質を分析し、「声づくり」「きまり」という2つに作品を分類し、収録しています。「声づくり」に分類される作品は、声に出す楽しさや言葉の面白さなどを感じながら、発声や滑舌を鍛え、声をつくることに適している詩です。また、「きまり」に分類される作品は、繰り返しや比喩など、詩に使われている表現や技法に着目し、その効果を理解することで、詩から受けるイメージを論理的に読み解くことを目的とした詩です。このように分類することで、詩をただ読むだけではなく、より効果的な音読が可能となります。
また、監修者の詩人・工藤直子先生の詩を集めた「のはらのせかい」から始まることにより、子どもたちが詩に親しむ足がかりとしています。工藤直子先生のやわらかく温かな詩の世界に触れることで、子どもたちには「詩って、おもしろいな。」と、わくわくした気持ちを感じてもらえる構成となっています。
《特色》
◆監修者の詩人・工藤直子先生の詩を集めた「のはらのせかい」で始まる詩の世界。
◆収録作品を、作品の性質から「声づくり」「きまり」の2つに分類して掲載。(「声づくり」…発声や滑舌を意識し、声をつくることを目的とした作品。「きまり」…表現や技法、その効果に着目することを目的とした作品。)
◆伝統的言語文化に触れる「日本語の文化」コーナーでは、言葉遊びや俳句、短歌、古典などを収録。赤刷り教師用書には、範読用の音源に簡単にアクセスできるQRコード付き。※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
◆赤刷り教師用書には、「音読のための10の観点」と「指導のポイント・指導例」などを詳しく提示。
◆児童の発達段階に応じた音読指導を解説した、別冊教師用冊子「音読詩集 指導のてびき」付き。
詳細はホームページで。