小学4年生のドゥーガルのクラスに、バラクラバをかぶったトミーが転校してくる。ドゥーガルをはじめとしたクラスメートは、トミーがなぜバラクラバをかぶっているのか興味津々。その理由を聞いても「なぜなら」と口にするのみで、それ以上のことは話さない。
ある日の昼休み、トミーのバラクラバを強引に脱がせようとした上級生から、ドゥーガルたちが助けたことでクラスメート間の絆が一気に深まる。そして、ドゥーガルはトミーを驚かせるためのある作戦を思い付く。
会話劇が中心で、読書が苦手な子どもでも十分に読み進める。転校生特有の心理をはじめ、登場人物の感情がリアルに描かれ、人の気持ちを想像する力も養える。