かあさんぎつねから「だれがきても、ドアをあけてはだめよ」と言われ留守番をすることになったこぎつね。
すると、ドアをノックする音がする。「だあれ?」と聞くと「しずけさだよ」「だれでもないよ、しずけさなんだから」との返事。誰でもない「しずけさ」ってどんなおきゃくさまだろう?こぎつねはドアを開けてしまう。
しずけさとおやつを食べたり、ダンスをしたり、楽しい時間を過ごす。最後に去っていこうとするしずけさに声を掛けたが返事はない。しずけさはこぎつねに何を残していったのか。
ぜひ、静かな場所で読んでみてもらいたい。ときには静かに耳をすまして、心の声を聞くことの大切さを教えてくれる本である。