1989年に国連で採択された、全ての子どもたちが有している権利を定めた条約「子どもの権利条約」を歌に例えて伝えるイギリスの絵本。
「たいせつにされて、みとめられて、はぐくまれる」「むしされていい。うたなんてない」など具体的に権利条約の概要を記すわけではない。歌詞を読んでいると、不思議と子どもの権利について自分なりに考え、誰かと語りたくなる。知識の押し付けにならず、「子どもの権利条約」に向き合わせてくれる。
前書きには著者による「子どもの権利条約」が生まれた背景や本書に込めた思い、後書きには「子どもの権利条約」のいくつかの条項が掲載されている。虐待やいじめの件数は増え続け、子どもの権利がないがしろにされている昨今、子どもはもちろん大人にも目を通してほしい。