読んでみよう!もしものときの防災ブックガイド ―中学生のための500冊

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教育新聞ブランドスタジオ
舩木伸江 監修 2970円

 昨年1月1日に能登半島地震が発生し、その復興工事が進められていた9月に記録的な豪雨が襲うという悲劇が起こった。また今年1月17日には、阪神・淡路大震災から30年を迎えた。改めて、もしものときへの備えは十分だろうか。

 日本に住む私たちにとって、地震や津波、台風、豪雨などの災害を知り、被害を少しでも軽減するための学びは必要不可欠である。阪神・淡路大震災以降、大災害が起こるたびに防災・減災を伝える本が数多く刊行されている。本書は主に、東日本大震災が発生した2011年以降に刊行された防災・減災の図書590冊を収録したブックガイドである。

 学校現場などで子どもたちに防災・減災の知識を伝えていく際には、子ども目線で分かりやすく解説した図書を見つけることが重要となる。本書では、児童書、親子向きの一般書、辞典・図鑑、災害写真集など幅広い図書を紹介する。

 全体を「自然災害について」「防災について」「災害に関する読み物」の3つに分け、さらに中見出し、小見出しで分類分けがされているので、目的に合わせた図書を探しやすい。また、「児童・生徒が自分で災害や防災について学ぶことができる図書」に焦点をあてて選定されていることから、絵本やマンガなども多く紹介されている。

 教員や保護者と子どもたちが共に学ぶ場で活用するのはもちろん、自学習、探究学習などでも活用し、自分の命、大切な人の命を守るための学びを深めてもらいたい。