年に1度必ず訪れる誕生日。「特別な日」としてにぎやかにお祝いするときもあれば、日常と変わらないごく普通の1日だと思うこともあるかもしれない。そんな誕生日をテーマにした6つのストーリーが描かれる。
自分が生まれたときの話を聞いて家族への想いを巡らす高校生の物語、誕生日の朝に激しい腹痛に襲われやむなく救急車を呼んだ後、奇跡の出会いに感動する青年の物語、家族の留守中に自分一人で自分のための誕生日を実行する少年の物語…。
たとえ人がうらやむような誕生日ではなくても、どのストーリーからも人のぬくもりや希望のようなものが感じられ、誕生日はやはり誰にとっても特別なものなのだと温かい気持ちになる。今この瞬間もどこかで誰かの新たな誕生日の物語が生まれていると考えると、より楽しめるのではないだろうか。
