「情報Ⅰ」全対応・Edtech教材「ライフイズテックレッスン」を活用 授業進行の円滑化が図られ、生徒の知識・技能も着実に定着

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 高校では2022年度から「情報Ⅰ」が始まり、各校では検定教科書などを使った授業が展開されている。しかしながら、「情報Ⅰ」は履修内容が多いこともあり、「プログラミング等の実習に十分な時間を割けない」などの声も現場からは聞こえてくる。実習時間の確保には各単元の学習を効率的に進める必要があるが、具体的にはどのように取り組めばよいのか。デジタル教材「ライフイズテックレッスン(情報Ⅰ全対応コース)」を活用することで、授業進行の円滑化と知識・技能の着実な定着を実現させている奈良県立高田高等学校の取り組みを取材した。

「反転授業」が可能になり、授業が大幅にスピードアップ

小テストに取り組む生徒
小テストに取り組む生徒

 5月12日、奈良県立高田高等学校の1年5組では、この年度6コマ目の「情報Ⅰ」の授業が行われていた。

 「今日は最初に、『Chapter1 情報社会の問題解決』の小テストをやります。制限時間は10分ですが、終わった人から次の課題に移って構いません。では、始めてください」

 授業の冒頭、情報科の井上徳之教諭がこう伝えると、生徒たちは早速、パソコンの画面から小テストに取り掛かる。問題は全部で10問。「著作権の例外規定として認められていないものはどれ?」などの問いに対し、正しいと思う選択肢を選んでいく。

 5分ほどすると、生徒たちは次々と小テストを終わらせ、次の課題に移る。制限時間の10分をフルに使っている生徒はほとんどおらず、こうした様子からもこのChapterの知識・理解が着実に図られていることが分かる。

 同校の生徒たちは日頃、デジタル教材「ライフイズテック レッスン(情報Ⅰ全対応コース)」を使いながら学んでいる。文字通りChapterに沿って学び進めれば1年間で「情報Ⅰ」の全単元をカバーできる教材で、自学自習型の教材に加えて、理解定着度を測るドリルや小テストや復習用教材(チェックワーク)、ワークショップ型の協働・対話型教材、プログラミングの実習用コンテンツなどが収録されている。

 同校では、この教材を活用するようになってから、授業が大幅にスピードアップすると同時に、生徒たちの知識・理解の着実な定着も図られるようになったという。その理由について、井上教諭は次のように説明する。

 「『ライフイズテックレッスン』はクラウド型の教材なので、家庭学習でも活用できます。そのため、自宅で学んできた知識・理解を学校の授業で確認する『反転授業』ができるようになりました。「情報Ⅰ」は学ぶべき内容が多い中で、授業をスムーズに進行できるようになりました。また、自ら手を動かしながら学ぶためか生徒たちはとても意欲的で、中には『面白かったので夜遅くまでやっていた』と話す子もいます。昨年度は、履修内容を先取りしながら学ぶ生徒もたくさんいました」

誰が教えても、クラスの平均点に差が出ない

情報科の井上徳之教諭
情報科の井上徳之教諭

 「ライフイズテックレッスン」の導入で、同校では知識・技能の着実な定着が図られると同時に、成績のばらつきも小さくなった。ちなみに、この日実施した「Chapter1」の小テストの平均点は、全クラス90点台。他教科に比べても、指導教員によるクラス間の差は顕著に小さいという。「高校では『どの教員が教えたか』によってクラスの平均点に差が出るのが一般的ですが、この教材を使うと平準化されます。それは、教師が『どう教えたか』ではなく、生徒たちが『どう学んだか』に授業がシフトするからだと思います」と井上教諭は分析する。

 「ライフイズテックレッスン」では、学習の進捗状況を管理用画面から確認できるため、一人一人の生徒がどこまで進めたか、何度取り組んだかが可視化される。そのため、三観点評価のうち「知識・技能」と「主体的に学習に取り組む態度」の評価もやりやすくなる。加えて、小テストの答案は瞬時に自動採点がなされ、返却もワンクリックでできる。昨今は教員の過重労働が問題となっているが、「業務の効率化を図る上でも有効な教材」だと井上教諭は話す。

対話型ワークショップで正解のない課題に挑む

 この日、小テストを終えた生徒たちは、引き続き「知的財産」に関わる対話型のワークショップに取り組んだ。「面白いと思った他人のツイートをスクリーンショットで撮影し、その画像をツイートする行為は?」など4つの問いに対し、個々の生徒が「SAFE」「OUT」とその理由をワークシートに書き込み、グループで意見を交換し合うという活動だ。井上教諭はこうしたワークショップを各単元で実施しており、「Society5.0を生きる生徒たちは、正解のない課題に向き合うことになります。だからこそ、皆で話し合いながら解決策・改善策を探っていくような学びが必要だと考えています」と、その狙いについて語る。「ライフイズテックレッスン」には、こうしたワークショップ用の教材も数多く収録されており、「多くの生徒がワークショップを楽しみにしている」(井上教諭)とのことだ。

ワークショップで話し合う生徒たち
ワークショップで話し合う生徒たち

 2022年度に「情報Ⅰ」が始まって以降、教員の「役割」や「立ち位置」も大きく変わったという。「ティーチャーとして『教える』時間が大幅に減り、ファシリテーターとして『伴走・支援する』時間の方が多くなりました。また、私自身が分からないときは詳しい生徒に教えを乞うことも珍しくありません。今はそんな関係性が当たり前になってきていて、私自身も楽しいですね」と井上教諭は話す。

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■基調講演
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■パネルディスカッション
「令和の日本型学校教育」構築のためのクラウドへの期待と課題~“個別最適な学び”実現に向けて~
鹿児島市教育委員会 学校ICT推進センター 所長 木田 博
長崎県教育庁 義務教育課 課長補佐 鶴田浩一
ICT CONNECT21 会長 赤堀 侃司
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「鹿児島市における、教育データ利活用への取り組みについて」
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■講演
「長崎県における校務DX推進について」
長崎県教育庁 義務教育課 課長補佐 鶴田浩一

【東京会場 8月24日(木)】
午前10時30分~午後5時
TKP新橋カンファレンスセンター
小・中・高校(K12)トラック

■ご挨拶
文部科学省 総合教育政策局 主任教育企画調整官・教育DX推進室長 藤原 志保

■基調講演
放送大学客員教授 佐藤幸江

■パネルディスカッション
「令和の日本型学校教育」構築のためのクラウドへの期待と課題 ~“個別最適な学び”実現に向けて~
市川市教育委員会 教育センター 伊勢 太惇
葛飾区教育委員会 事務局 学校教育推進担当課長 江川 泰輔
放送大学 客員教授 佐藤幸江
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■講演
新座市教育委員会

■講演
相模原市教育委員会

【大阪会場 8月28日(月)】
午前10時30分~午後5時
大阪公立大学 中百舌鳥キャンパス
小・中・高校(K12)トラック

■ご挨拶
文部科学省 総合教育政策局 教育DX推進室 室長補佐 稲葉 めぐみ

■基調講演
「学習データを活用した個別最適な学びと協働的な学びの充実に向けた現状」
園田学園女子大学 人間教育学部 教授 堀田博史

■基調講演
鳴門教育大学 大学院学校教育研究科 教授 教員養成DX推進機構長 藤村 裕一

■パネルディスカッション
「令和の日本型学校教育」構築のためのクラウドへの期待と課題~“個別最適な学び”実現に向けて~
枚方市教育委員会 学校教育部教育研修課 主幹 浦谷 亮佑
鳴門教育大学 大学院学校教育研究科 教授
教員養成DX推進機構長 藤村 裕一
園田学園女子大学 人間教育学部 教授 堀田博史
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「アマゾンエコーを活用した、プログラミング教育について」
枚方市教育委員会 学校教育部教育研修課 主幹 浦谷 亮佑

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主催: 株式会社教育新聞社 教育新聞ブランドスタジオ
特別協賛: アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
協賛:キヤノンITソリューションズ株式会社、エクスジェン・ネットワークス株式会社、 株式会社Fusic、ライフイズテック株式会社、MEGAZONE株式会社
後援: 文部科学省、ICT CONNECT21、株式会社科学新聞社