(一社)日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)主催の「2023年度 教育の情報化推進フォーラム」は3月15、16の両日、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センター・国際交流棟で開催される。テーマは「誰一人取り残さないICT利活用での学びの世界」。後援は文部科学省、総務省、経済産業省、東京、神奈川、千葉、埼玉の各都県教育委員会、全国連合小学校長会、全日本中学校長会、全国高等学校長協会、全国特別支援学校長会、ICT CONNECT21など。
GIGAスクール構想もセカンドステージに入り、1人1台端末の充実した教育環境のもとで、自律的な学びをどう育てるかが課題となっている。
今回のフォーラムでは、各分野の識者による、基調講演やパネルディスカッション、セミナー、多数のICT活用の実践事例発表など、教育現場でのICT活用に取り組む教師にとって有益な情報が多数提供される。企業による最新の教育コンテンツやシステムなどの展示も行われる。
プログラムは、1日目は10時30分から18時まで、2日目は10時30分から16時まで。各日の主な内容は次の通り。
【3月15日】
▽基調講演「NEXT GIGAについて」浅野敦行文部科学省大臣官房学習基盤審議官(13時20分~14時20分)。
▽特別講演「初等中等教育における生成AIの利活用―その課題と展望」山内祐平東京大学大学院情報学環教授(10時50分~11時50分)。
▽模擬授業「情報活用能力を育む授業デザインを考える~中学校数学科の模擬授業から~」コーディネーターに前田康裕熊本大学大学院教育学研究科特任教授。コメンテーターに山口眞希元金沢学院大学講師。授業者に有金大輔北海道教育大学附属函館中学校教諭(14時50分~16時20分)。
▽パネルディスカッション「教育委員会とICT支援員の好連携~小中学校の事例を中心に~」コーディネーターに豊福晋平国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授。パネリストに大江香織株式会社ハイパーブレイン教育ICT課題対策部会副部会長、森原脩岡山県瀬戸内市教育委員会総務学務課統括主幹(16時40分~18時00分)。
▽セミナー「授業実践からみえてきた生成AI(ChatGPT)の本当の活用方法」安藤昇青山学院中等部情報担当講師(14時50分~15時50分)。
▽ICT夢コンテスト表彰式(12時~12時40分)
▽ICT夢コンテスト受賞実践事例発表(14時40分~15時40分、16時~17時)
【3月16日】
▽模擬授業「子どもの道徳的内面を引き出すICT利活用の授業提案」指導助言は浅見哲也十文字学園女子大学教育人文学部児童教育学科教授。授業者に杉本遼東京都足立区立足立小学校教諭(10時30分~12時)
▽パネルディスカッション(情報活用能力)「AI時代の情報活用能力をどのように育成するか~情報活用能力ベーシックをもとに~」コーディネーターに中川一史放送大学教授。パネリストに稲垣忠東北学院大学文学部教育学科教授。小林祐紀茨城大学教育学部准教授。佐藤幸江放送大学客員教授(12時40分~14時10分)。
▽パネルディスカッション(情報モラル)「デジタルシチズンシップと情報モラル」コーディネーターに藤村裕一鳴門教育大学大学院教授。パネリストに榎本竜二中央大学非常勤講師。和田俊雄川崎市教育委員会指導主事。三宅健次千葉大学教育学部附属中学校副校長(13時~14時)。
▽統括パネルディスカッション「インクルーシブ教育におけるICT利活用の未来」コーディネーターに山西潤一(一社)日本教育情報化振興会会長。パネリストに戸ヶ﨑勤埼玉県戸田市教育委員会教育長。佐藤和紀信州大学教育学部准教授。久保山茂樹独立行政法人国立特別支援教育総合研究所インクルーシブ教育システム推進センター上席総括研究員(兼)センター長(14時30分~16時)
▽セミナー(国内調査部会)「『第14回教育用コンピュータ等に関するアンケート調査』中間報告」井上義裕(一社)日本教育情報化振興会国内調査部会部会長(10時30分~11時30分)。
▽ICT夢コンテスト受賞実践事例発表(11時~12時、12時40分~13時40分)
詳細は専用サイトを参照。
一般社団法人日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)では、1年間の活動の総決算として、「誰一人取り残さないICT利活用での学びの世界」をテーマに、恒例の教育の情報化推進フォーラムを開催させていただきます。
セカンドステージに入ったGIGAスクール構想では、自律的な学びや個別最適化など多様な教育ニーズへの対応が求められています。生成AIの出現で、教育の内容や方法も変わる可能性があります。情報活用能力を育む教育のより一層の充実と、AI時代に対応した新たな資質・能力の向上が求められる時代です。
このような状況を鑑み、本フォーラムでは、先生方の日々の授業づくりはもとより、未来に向けた学びの在り方を考える内容として、GIGAスクールの今後の在り方を考える基調講演、生成AIの課題や可能性を考える特別講演、インクルーシブ教育におけるICTの利活用を考える総括パネルディスカッションほか、各種セミナー、会員企業による最新のICT関連製品や教材コンテンツなどの展示を準備しました。これらを通して、皆さんとともに、誰一人取り残さないICT利活用で、次代を担う子供たちの学びの世界を広げたいと思います。
多数の皆さまのご参加を期待しています。