ジェンダーやセクシュアルマイノリティーに対する正しく、優しい知識を養える漫画。
「カッコイイ」と言われることに嫌悪感を覚える女の子や男のくせに涙もろいことに悩む男の子、ぬいぐるみ好きの父親に困惑する女の子など、世間一般のジェンダー規範に振り回されながらも、自分らしさを受け入れる小学生の成長を描く。自分の「好き」を大切にする必要性に限らず、他者を傷つけてしまう何気ない言い回しに気付ける。
漫画で学べるタイプの参考書は多いが、実際は漫画パートが一部しかなく、文章パートが大半であるケースは珍しくない。合間に監修者が回答するQ&Aが掲載されているものの、本書は漫画パートが軸になっているため、気軽にジェンダーやセクシュアルマイノリティーについて学べる。