データや情報を正しく読み取る力〝データリテラシー〟。本格的なAI時代を迎えるにあたり、今のうちに養っておきたいスキルを小学生向けにまとめた入門書だ。
テータ分析の専門家・ハナが小学5年生のリコとソウタに、データリテラシーの概要を会話形式で教えていく。基本的には登場人物のイラストや吹き出しが描かれており、漫画感覚で読み進めることができる。
「誤解を与える統計グラフ」や「平均値と中央値の違い」など、日常生活でもたびたび目にするデータを使用した〝わな〟にも言及されている。「10歳からの」と書名に入っているが、大人でも学べることは少なくない。
情報に振り回されない大人になる第一歩として、すぐにでも目を通してほしい一冊となっている。