第55回「博報賞」受賞者が決定 6つの活動領域から8件が受賞

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(公財)博報堂教育財団
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 (公財)博報堂教育財団(戸田裕一理事長)主催の第55回博報賞の受賞者が決定し、11月8日に東京都千代田区の日本工業倶楽部で贈呈式が行われた。同賞は、「ことばの力を育むことで、子どもたちの成長に寄与したい」という思いのもと、日々教育現場で尽力している学校・団体・教育実践者の「波及効果が期待できる草の根的な活動と貢献」を顕彰するもの。

 今回は、「国語教育」「日本語教育」「特別支援教育」「日本文化・ふるさと共創教育」「国際文化・多文化共生教育」「独創性と先駆性を兼ね備えた教育活動」の6つの領域が対象。これらに焦点を当てた活動に対し、学校・団体・教育実践者から8件が「博報賞」を受賞した。このうち、特に奨励に値する1件に文部科学大臣賞が贈られた。

【博報賞・文部科学大臣賞】

▽山口県下関市立本村小学校「平家踊りの伝統を受け継ぐ~コミュニティ・スクールの仕組みを活用して~」(日本文化・ふるさと共創教育)/コミュニティ・スクールのよさを生かし、地域の方と高学年児童が「熟議」の時間を大切にするとともに、学校・地域連携カリキュラムを充実させ、持続可能な取り組みとしている。児童の主体性を重視し、児童たちが踊りの継承を通じて、この地域社会を活性化しようと、自ら活動を考えて、主体性のある行動をとるなどの成果が見られる点が高く評価された。

 その他、博報賞を受賞した学校、団体、教育実践者は以下の通り。

【博報賞】

▽ことばの貯金箱「夢」プロジェクト(宮城県仙台市)「ことばの貯金箱にことばをいっぱい貯めて、ことばの億万長者になろう!」(国語教育)▽特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(東京都世田谷区)「子どもの社会参画を~世界は変えられる、子どもがそう信じられる社会に~」(独創性と先駆性を兼ね備えた教育活動)▽石川正明(横浜市立吉原小学校教諭)「自己を表現し、他者を認める集団づくり~句会を中心に据えた川柳の活動~」(国語教育)▽福井県勝山市立成器西小学校「学校と地域でつなぐ左義長まつり」(日本文化・ふるさと共創教育)▽認定NPO法人プラス・エデュケート(愛知県豊明市)「ゼロレベルから3か月で話せるようにする子どもへの日本語指導と教材開発」(日本語教育)▽三重県立特別支援学校北勢きらら学園「子どもたちの学びを支えるために―医療的ケアに関する26年の取組―」(特別支援教育)▽NPO法人おおさかこども多文化センター(大阪府大阪市)「絵本を使った多文化理解教育・交流と母語・母文化の継承支援のための活動」(国際文化・多文化共生教育)

 受賞者に関する詳細はホームページまで。