川崎市公立小学校教諭
本連載も最終回となりました。最後のテーマは、ここ最近、私が教師の自己研鑽において最も重要と考えている「自己分析」についてです。 自己分析とは、「自分の特徴や長所・短所、価値観などをつかむこと」と捉えてください。なぜこれが自己研鑽において最も重要かというと、自己分析ができていなければアドバイスや教育書などから得た情報なども全て意味がなくなるばかりか、逆効果を招くことさえあるからです。
今はSNS全盛の時代です。Facebook、Twitter、Instagramなど、さまざまなSNSが人々の生活の一部として根付いています。教員の世界にもSNSが少しずつ進出してきています。
前回の記事で「サークルや研究会に参加・所属すべき」ということを述べました。しかし、最近は「身近にサークルや研究会がない」という声をよく耳にします。確かに、昨今の多忙化などにより、サークルや研究会は減ってきており、活動が縮小されているようなケースもあります。「身近にない」と感じても不思議ではありません。
教師が一人で力量を高めていくのには限界があります。同じ志を持つ仲間を得たり、模範となるメンター(師)と出会ったりすることがとても重要です。 そうした良き出会いを得られるのがサークルや研究会です。教師が力量を高めるには、これらの集まりに積極的に参加したり、継続的に所属したりすることが重要だと思います。
今回のテーマは読書です。読書をすれば教師としての力量がすぐに上がるわけではありませんが、力量の高い教師で読書をしていない人はいません。それくらい教師の自己研さんに読書は不可欠です。
コロナ対策のため、基本的にはペアやグループでの活動ができず、一斉授業を行わざるを得ない状況だと思います。しかし、小学生にとって、特に低学年の子供たちにとって、45分間の一斉授業というのは集中を保つのが難しいものです。
これまでの記事で、教師による「発問・指示・説明」の3つの指導言を磨くことの重要性や、その方法について述べてきましたが、実は教師による指導言はそれだけではありません。子供が学習に対してやる気を持つような「言葉掛け」も重要な指導言であり、重要な技術の1つです。
前回主な話題とした「発問・指示・説明」の3つの指導言。これらを磨いていく具体的な方法は、授業記録を書き、日々の授業を振り返ることです。今回は、授業記録についてご紹介します。
前回は、子供同士の関わりが制限されるコロナ時代だからこそ一斉授業を見つめ直し、腕を磨くべきということを述べました。今回はさらに詳しく、一斉授業の技術について考えていきたいと思います。
今回、「コロナ時代の若手教師自己研鑽術」と題した連載を開始いたします。新型コロナウイルスの影響で研修などが減り、どの学校も最小限の範囲で行われていることと思います。そんな中、若手教師がどのように自身の力量を高めていけばよいのか、本連載では同じ若手教師の目線から考えていきたいと思います。
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